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脚本、作画、編集、声優も全部自分! YouTube漫画のチャンネルを作成しました

こんにちは。フリーランス漫画家の荒木です。

動画作成のあらゆる作業を全部自分でやるYouTube漫画のチャンネルを作ったので、チャンネル開設までのエピソードをご紹介したいと思います。


あらきたかあき漫画日記
漫画家・イラストレーター、あらきたかあきの動画チャンネル。 ストーリー、作画、編集、ナレーション、BGMなど大体自分でやってる手作り動画です。
https://www.youtube.com/channel/UCwaj13ucZPysgm30Im_tKyg


私は漫画家を目指す傍ら、会社員をしていたのですが、一身上の都合で退職を決意することにしました。退職して心身を休めると同時に、「この期間を活かして、何かできないだろうか」と考えたのですが、ちょうど転職活動を試みていた時に、YouTube漫画やYouTubeアニメの存在を知りました。当時の私は漫画といえば、紙や電子のヨコ読みやタテ読みのものしか知らなかったので、世界の広さと、YouTubeの可能性を感じました。

そして、YouTube漫画関連の募集をしている企業の関係者様のコメントで、以下のものが目につきました。

「これからの時代、スキルがある人は、自分でYouTubeチャンネルを作ればいいのに」

これを見て、私はこう思いました。

「せやな!」

折角なので、この機会にYouTubeチャンネル作成を計画しよう。チャンネルが作れたからと言って、登録者が急増したり、一気に再生回数が激増したりするとは限らないが、挑戦することで、スキルが身に付くだろう。そう思い、チャンネル開設・運営に必要な能力や技術について調べました。


「チャンネル開設は誰でもできるのか。簡単だけど調べないと分からないから、調べるって大事」

「PhotoshopやIllustratorも面接で『なんで使えないんですか?』って言われたけど、全くもっておっしゃる通りなので、通信講座で勉強しないと!」

「ストーリーは、今まで色んな病気になったから、それの体験談にしたら、見る人にも役立つかな」

「声優も自分でしよう。漫画のキャラのセリフを自分で喋るなんで、今までずっとやってきた!」

「動画編集は、新卒時代にやったことあるから、その感覚で出来そうだ。よく見たらPhotoshopやIllustratorの他にも、Premiere ProやAfter Effectっていう動画編集ソフトも勉強できるんだな。それも学ぼう!」

「BGMは『Audition』というソフトで作れるのか。これもダウンロードしよう」

こうして、通信講座で色んな編集ソフトの勉強をしながら、退職後の生活の様子と精神状態を漫画にして365日掲載し続けるという、およそ普通は誰もしないであろう作業を黙々と続けました。そして、描いた絵を素材として蓄積し、自ら編集して声をあてて動画をストックし、十分に溜まったところでチャンネル開設に踏み切ったのです。結果、退職後の生活を描いたものと、病気の体験談の、2種類の再生リストを作りました。

この体験を通して、たくさんのスキルが身につきました。その中でも特筆されるのが、下記の3つのスキルだと思います。


1.脚本を書くスキル

YouTube漫画で求められるのは、よくある少年漫画雑誌のようなアクションなどの長編ストーリーではなく、「スカッと系」や「コレをやるとどうなるのか系」が多いので、その違いを意識してシナリオを書くことができるようになりました。

また、声優として自分で声をあてることで、シナリオの読みにくい部分や発音しにくい部分に気付けるようになったので、話す人や見る人の負担を意識した台本作りもできるようになりました。

ただ、現在は事前に渡されたテーマやプロットに沿ってシナリオを書くことが多いので、

「『人気アイドルに嫌がらせを続けた男の末路』っていうプロットからシナリオ書いて!」

という要望のみならず、

「なんかスカッとする話、0から考えてくれないかな?」という要望にも応えられるように、成長していきたいと思います。


2.作画のスキル

サムネイルで気を引かないと再生回数が伸びないので、目立つ絵を描くことを意識するようになりました。これまで作った動画の中で、こちらの動画だけやたらと再生回数が多いのは、内容ではなくサムネイルのおかげだと思っています。(下に掲載している動画は全年齢対象です)


ちなみに、PhotoshopやIllustratorも勉強しましたが、やはり漫画作成はCLIP STUDIO PAINT EXのほうが馴染みます。PSD形式で保存できるので、ご容赦いただきたいです。


3.編集スキル

トランジションを入れて画面に変化をつけたり、音声をクロマノイズ除去でクリアにしたり、電話で話しているような声に加工したりと、様々な技術が身につきました。

色んな動画を見ていると、長すぎても短すぎてもいけないし、画面のアクションも適量でないといけないと気付いたので、編集技術は、見る人を疲れさせることなく、なおかつ飽きさせないように注意して駆使することが大事だなと学びました。


これらの経験を積んできた今、私は多くのスキルが自分に備わったことと、それによって色んなことに挑戦できる可能性が拓けたことに気付きました。

今、私は自分の力を活かせるパートナーとなる企業様を探しています。

脚本が書ける、絵が書ける、編集も声優もできる。そんなYouTubeチャンネルの便利屋みたいな人材を探していたら、是非一度お声がけくださいませ。

もちろん連載漫画のスカウトもお待ちしています。今までの作品の中で、「これYouTube漫画やアニメにできそうだな」というものがあれば、お気軽にお声がけください。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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