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なぜピカソの言葉なのかについて

Wantedlyのプロフィールページには好きな言葉を書くことができる。悩まずにパブロ・ピカソの「ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのに随分時間がかかったものだ」を選んだ。

これはどういうことかと思われたかもしれない。

私にはかつて一つの目標があった。美術館の学芸員になることだった。研究発表の際に友人から「こんな見方があったのか、美術って面白い」と言われたことをきっかけに、自分とは異なる視点を知ることが多様性のある社会を生むのではないかと考えて学芸員を志し、美術に携わって働くことを目標にしていた。

けれどもあるとき、学芸員を諦める期限が私に訪れて、そのときよくよく思ったのだ。学芸員という肩書きを得ることができずとも、用いるツールが美術ではなくなっても、社会を少しでも変えることができ、誰も取りこぼされることなく、生きるのが楽しくなるような社会作りをしたい、一朝一夕にできあがらなくても諦めず自分にできることをしていきたい、と。

つまり、ピカソの言葉は、私のキャリアの目標なのである。

やりたいことを思いどおりにやれるようになるまで、きっとこれからも紆余曲折あるだろう。時に遠回りをしたり、躓いたり、自分自身の不甲斐なさに苛立つときも数知れずあるに違いない。ピカソは何度となくその画風を変え、常に新しい表現へ挑み、キュビスムを確立したあとも、求めることをやめず70歳でようやく描きたいものを描けるようになった。時代の天才ですらそうなのだ。私にはもっと努力が必要だ。

道は長い。途方もなく長く感じるときもあるかもしれない。それでも堅実に、素直に、どんなことも諦めることなく取り組みたい。そう思い、ピカソの言葉にした。




※ヘッダーの写真は自分で撮りました。