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私がジラフにジョインする前のお話 ~校閲兼ライター編~

Photo by Blake Wisz on Unsplash

おはこんばんにゃ~! ライター名がありすぎて管理しきれてない田中です。

ジラフに入ってからは記事を出していなかったので、久々に思い出話でも書こうかと思います。
まぁ、略歴みたいなものですね。


――激動のライター時代。
雰囲気が最悪なコンサル会社に行ってしまい、偽りの仕事をしている者を酷く憎んだ大学3年生。
次の会社で出会ったのは、ひたすら振り回すのが好きな社長と同僚。
彼女は何を得、何を悟ったのか――

【30秒自己紹介】

生まれも育ちも東京(片田舎)。感性が高く、興味あることに突っ走る猫です。猫が好きすぎてリモートワークの時は猫カフェにいます。リモートの意義とは。

もふい子が好きです。画像サイズなんかでかい……。

INFP-Aで、なんでも丸く納める天性の才能があります。エニアグラムはもちろんタイプ4。タイプ4のわりには扱いやすい(はず)。計画性が皆無であることがばれてしまうね! 大学生の時はINTP-Aでした。
究極の理想主義であるが故、誰かのイデアでありたいと思っています。
良くも悪くも一般的な思考を持つ人からすれば「こんなやつ扱いたくねぇ~!」と思われるのは知っています。でも、案外従順なので実際使ってみてください。理不尽なことはほぼ言いません。

好きな本は『若きウェルテルの悩み』、好きな漫画は『ここは今から倫理です』。どっちも暗い作風ですね。
なろうの書き出し祭りに出したり、ネット小説大賞に応募したりしてます。一回だけ一次通りました。脚本にも挑戦中。
最近は、第6回漫画脚本大賞に向けて脚本を作成中。
本の校閲、編集に携わったこともあります。

洞くつ屋のラーメンをこよなく愛します。呪文は「多め・濃め・普通」
でも、最近は胃がもたれてしまってミニサイズしか食べられません。悲しい。

平日だとキャベチャーか卵、ごはんが無料で付いてくるのでおすすめです。


そして、生粋の遊戯王コレクターです。

北米で甘んじてますが、当時の価値観で許してます。TUだしいいでしょ!
外語レリーフとホロを愛します。

1.ライターを目指したきっかけ

理由は2つあります。

遡ること4年前。とある派遣で作文審査を行っていました。
読んで採点するだけでお金がもらえるなんて最高ですよね。時給は当時のわりには高かったです。

しかし、そこで目にしたのは、〇学生の文章力の低さでした。

ま、まぁ? いうて私も独学で文章学んでただけとはいえ、さすがに言わせてほしい。

「こ、この歳でこれ提出するんか!?」

諸事情で年は明かせませんが、盗作のオンパレード、字数不足、おまけに原稿用紙の書き方すら分かっていない……。えぇ……さすがに悲しくなりますよ。


しかし、10000件以上読み進めていくうちに一つ分かったことがありました。

『明らかに地方の公立校だけ点数が低い』

残念ながら、進学校と謳われていても当てはまっている法則。

逆に、名の知れた私立は半分くらい美しい文章を書いてました。
盗作している人もいますよ? いますけど片手で数えられる程度です。


これが、金と教育の関係性か……。

都市の格差は高校でありありと知覚していましたが、地方の格差というものを改めて知りました。

文章を読めるが書けない、そんな虚しい人生など送って欲しくない。


じゃあ、どうすれば彼らが書こうと思ってくれるだろうか?



答は簡単。私が創作することだ!!!



……ということで、年齢制限のある危ない小説を書いてました。プロフに載せてあるので見たい方はどうぞ。
「おい、まさかの大人向けかい!」と、突っ込みたい気持ちはあるでしょう。えぇ、私もそう思いますよ。


逆に質問ですが、18歳未満で大人向けを読んだことがない人間がここにいらっしゃいますか? その人だけ私に石を投げてください。

そう、彼らは探求心がある。それだけは失われていないのさ。

そのレベルまで達していれば、非力な私でも手をさしのべられるだろうと。



――えっ、本心? それが二つ目の理由、ただエロティックを極めたいのさ!!!!
なろうでギリギリ許されるエロを!! 俺の性癖がこの世の全てだ!!!
書くことは何でも好きですからね。何書いていてもエロいと思います(!?)

……なーんて、書いて会社に怒られそうだなぁ、と思いながら綴りましたとさ。
エロいシナリオ、自信あります。もちろん、全年齢向けも書けますよ。


全てはエロに帰結するのです!!!



2.意志の力を叩きつけたインターン

就活やんなきゃー、と腰を上げた大学3年の2月。とあるコンサルでライティングの依頼を受け出向きました。
言っちゃ悪いけど、某所でデバッグやってた方が学べましたね。一線級のシナリオ読めましたし。

そこで学んだことは、「経営者が人間関係下手だと周りの雰囲気悪い」。
常に内部で潰しあうコンサル会社でした。

で、阿保らしくなってそのあとは哲学やって金融論学んでのんびり小説書いてました。



――時は進み翌年1月。OfferBoxに怪しいお誘いが届きます。


「君、バビロンとか惹かれるタイプの人間でしょう? うち、そういう思想の人間欲しいんだよね。ここなら君が望むライティングができるよ※要約」



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当時、『バビロン』というアニメがありまして、自殺法がなんたらーと題材にしていました。私、見てなかったので彼氏の要約しか覚えてないけど。

変なこと書いてるし行ってみるかー、と思い立った会社が合同会社オクトエルでした。
表参道の端にあります。


聞いてみるに、女性の立場がああだのこうだの侵害されてるから、女性向けの就活サイトを作りたいとのこと。
で、それと平行してメンタルヘルス関連や女性向けの就活小説を書いて欲しいから呼んだらしいです。

うーん、その手の問題得意じゃないけど一度やるか、となってワードプレスの構築をしました。みんな素人、見よう見まねでSEO対策をして作り上げたのが就活女子会(旧:女々園)です。

https://shukatuzyoshikai.com/
念の為、クライアントの要望を忠実に作りました、とはっきり言っておきます。
ここでは「兎谷幸音」という名前で書いております。
名前の理由は「億兎得る(オクトエル)」からきています。男性名は頑なに拒否されてしまったので仕方なし。

「ナオミねぇさんの就活相談」の校閲も8回目までしてました。
よく私が依頼取れたなぁ……。偉い偉い。

記事をとにかく作らなきゃいけないのでめっっっちゃ女性社長にインタビューしに行きました。セッティングありがとう、ほんと。ろくに女性と話したことなかったので。

ちなみに、女性社長の方が一癖ありますね。話していて覇気を感じるので怖いよ。


一通りサイトは組み終わって、次は豆腐関連の記事及び営業、並びに料理本の編集を任されました。
あとは企画運営に謎の人事権、色々ありすぎて忘れました。
忙しいと何も細部を覚えていないんですよね。困った。


――ここからが地獄の始まりだとは、まだ誰も知る由もなく。


3.中間を取り持つのは辛いよ

料理本を作るきっかけは、単に著者のA氏が料理上手だったからです。
で、周りが薬剤師ばかりなので、「薬学的知見から高血圧にならないための料理を作ろう」となりました。



?



いやいやいや、そんな簡単に事が進むのかよ!? どうなってるんだこの会社のツテは……。

もちろん現役の編集さんが付いているといえ、意見をまとめるのは私の仕事。
デザイナーも社長も扱うのが大変だということは百も承知。



そして、社内で料理の知見があるのがA氏と私のみ。
いって私は一からレシピを作る力はほとんどないに等しいのに、皆がそれ以上に料理をしていないというわけ分からないデバフ付き。こりゃ骨が折れるぜ。皿の重要さや砂糖と三温糖の違いも分からないなんて……。


とりあえず軸になる材料を選定し、そこからレシピを策定。
味付けの塩梅は私も行いました。全体的に薄味ながらもちゃんと満足できるようになっています。

で、実際に作っていくわけですが、デザイナーのむらっけが度々発動します。



「飽きた! 納期どうせ伸ばしてくれるし別のことしてるね~」



?????????


お前なぁ!! とは毎日思っていましたが、実際こんな感じでした。
で、社長も特に文句を言いません。はい、解散。

出版社側に迷惑かけるわけにはいかないので、何とかおだてて本のデザイン構成を考えてもらって、写真も撮影してもらいました。
どうしてこんなにも癖があるんじゃあ……。もう頭がおm


社長とA氏の意見を織り交ぜながらひたすら文章作成。コピーライティングを初めてやりましたが、ネタ尽きそうになりますね。精進の日々。
社長の文章があまりにも独特過ぎて直すのも大変でした。おまけに字が全部ミミズにしか見えません(人のことは言えない)

ついでに社長は突然文章をあれこれ入れようとするので全力で阻止したり、味覚のセンスがないので極力味の文句はスルーしました。仕方ないね。薬学と料理は違うんだわ。編集長にも「社長の言うことは話半分で問題ない」と言われました。


……なぜか校閲も私がやってます。ベース考えたの私だけどいいのかね……(もちろん編集長が最終チェックしてます)。



――そんなこんなで3か月経ち、クライアントの指示通りの本ができました。

https://honto.jp/netstore/pd-book_30349200.html

死ぬ気で納期に間に合わせたのはいい思い出です。なんでも伸ばそうとするクセがある人が多いもので大変でしたよもう。
実際に社長の血圧は下がってました。トマトばかり食べてましたからね。

個人的おすすめは、梅干しの入った里芋コロッケです。
梅干しはそこまで好きじゃなかったのですが、編集の立場上食べなきゃいけなかったので食したところ見事にハマりました。
はちみつ入りじゃない普通の梅干しの方が美味しいです。
ちなみに、この編集をやって3kg太りました。幸せを詰め込んだクッキーを焼き続けるとこうなります。



……といった感じの経歴でございました。自分で書いていて思いますが、不思議な感じですね。
あー!! エロいシナリオ書きたーい!! どちゃくそえっttttt



次回は、ジラフにジョインしたきっかけを載せます。お楽しみに~!