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“創られた正解”に打ち勝てるか

「皆に自慢できる企業に入るぞ!」「就活頑張るぞ!」

就職活動を始めたばかりの自分を振り返ってみたとき、自分は今では考えられない恐ろしい考え方をしていました。そんな僕がどういった過程を経て内定先を選んだのか、そしてそこから得た教訓を記したいと思います。

僕の就活は3つのフェーズに分けられます。「外的要因就活」「革命就活」「葛藤就活」です。

「外的要因就活」については、文字通り「どの企業にいったらかっこいいか」が就活の軸になっていた時期のことです。当時までの僕は、誰かに評価されるためだけに頑張てきた人間で、それなりに上手くいってきたし疑問も感じたことはありませんでした。その流れで当然のように就職活動でも世間一般的にどの企業に行けば評価されるのかばかりを考えていました。「出会い」がなかったら僕の就活はここから進むことなく終わっていた気がします。

「革命就活」とは、自分の凝り固まった価値観が一気に砕け始めた時期です。何気なく参加したベンチャー企業が集まる就活イベントで出会った、「ベンチャー企業で働く生き物」達は、建前や世間体などを一切感じさせないような「自分はどうしたい」という強いマインドを持った正直者の集まりでした。中でも、嫌なことは嫌、これがやりいたい、という語りに驚いた反面、自分もこう在りたいと強く感じたことを今でも鮮明に覚えています。

最後に「葛藤就活」です。ここまでの過程で、僕はどんな人達と一緒に自分の未来を創っていきたいか、自分なりの解を出すことができました。しかし、22年間培われた「こうあるべき」という誰かに作られた正解に身を委ねてしまいたくなることが多々起こり、自分の選択に自信が持てない期間がありました。親も友達も、自分の周りのほとんどの人が「誰かに教わった答え」を信じて止みませんでした。

最終的には「自分はどんな人生を歩みたいか」と「自分は誰なのか」を自問自答し、"自分の正解”を創る選択をしました。決断すべき道は正直わかっていたので、最終的な敵は明確に「理想を教え込まれた過去自分」でした。なぜ自分がこの堅い頑固な壁を突破できたのか、それは自分の気持ちを自覚できたことにあると思います。自分で選択するほうが難しいに決まっています。しかし、ここで決断することから逃げたら、一生誰かの理想の中で生きることになったと思います。就職活動を通して、自分で大きな決断ができたことは今後の自身と確固たる覚悟につながると信じて、これからも自分なりの解をもって生きていきます。

現在は人材会社のインターン生として就活生のサポートもやらせてもらっていますので、出会った学生には、自分の経験を活かして「自分で選択する」ことの大切さを気づくきっかけで在りたい思っています。

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