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寝不足で死んだ奴はいない

 私の父の口癖の一つに、「寝不足で死んだ奴は居ない」と言うものがありました。
 父以外に使っている人を見た事がありませんが、アメリカ映画で使われているのを目にした事があります。ただ、その時は、「1日2日寝なかっただけで死ぬことはない」といったニュアンスで使われていました。
 実際、寝不足は、癌等の様々な病気が引き起こされる原因となるものです。また、睡眠を取らないと「成長ホルモン」が分泌されず、体内の修復機能が作用せず細胞が劣化し続け、脳卒中や大動脈解離などの突然死を引き起こす事も知られています。つまり、人は「寝不足で死ぬ」と言えるでしょう。私自身、ぐっすり眠った日に体調不良を感じる事はほぼありません。しかし、そこそこの睡眠時間の場合、同じような睡眠時間でも体調が悪い日とそこまで悪くない日(※良いとは言っていない)があり、その違いは何なのだろうかと不思議に思う事が多々ありました。そこでまず、私の体調不良(胸痛や頭痛)は、睡眠不足から来ているものではないという可能性を考えました。そもそも睡眠不足の症状として、「胸痛」を訴える人があまり居ません。「睡眠不足」と検索して出てくる症状は、吐き気や集中力の低下と言うものですが、私の体調不良は集中力低下や吐き気はあまりなく、胸痛、頭痛、倦怠などが主になります(ちなみに、逆流性食道炎ではないようです)。また、睡眠不足ならば睡眠を取れば良いだけの話なのに、何時間横になっていても眠る事ができません。そのことから考えると、私の体調不良は寝不足が原因ではなさそうな気がしました。

1、自律神経
 不眠や胸痛の原因は自律神経である可能性があります。日中でも、食後や排便後に症状が緩和する事からも確かでしょう。そして、マルチビタミンサプリを飲む事でも改善する事があります(しない事もあります)。これがどうしてなのかは、まだ良く分かりません。

2、コルチゾールと成長ホルモン不足
 コルチゾールは朝4~10時頃に掛けて分泌されますが、その分泌が何らかの理由で阻まれると、翌日が体調不良になる可能性があります。また、夜間低血糖を防ぐことでも、コルチゾールの消費を抑える事が出来るため、翌日の体調不良を防ぐ可能性があります。どのような条件がコルチゾール分泌を促しているのかは、まだ分かりません。蛋白質やビタミンの摂取とも関係があるかもしれません。朝4時からの睡眠が大切であると言う可能性もあります。寝つきが悪かったり、夜中に睡眠が取れなくても、朝方に寝た日は、体調が良いような気がします。また、睡眠の長さとは関係なく、成長ホルモンが充分に分泌されていれば翌日の体調不良が改善している可能性もあります。

3、低血糖
 体調不良の時は低血糖である可能性があります。食後に改善するのはそのためだと思われます。しかし、食後1時間ほどで再び体調不良になるため、血糖値の問題だけとは言い難いと考えられます。

 しかし、どんなに体調が悪くても、仮眠を取れば回復する事が多いです。このことから、やはり私の体調不良は睡眠不足から来ている可能性が最も高いと考えられます。そもそも、睡眠時間が短いような気がしていても、実は浅く眠っている事もあります。浅い眠りでも、翌日の体調は随分変わる事が経験で分かっています。また、睡眠時間が短かった日は、睡眠の質が深いということも考えられます。そこで私は、「ポケモンスリープ」を用いて自分の睡眠の深さと時間を調べてみる事にしました。まず、とても体調が良かった日のポケモンスリープのレポートがこちらです。

 これによると、総睡眠時間は6時間6分、「ぐっすり」が32分、「すやすや」が3時間53分という結果になりました。
 次に、午前中は何とか動けるが、午後や夕方からしんどくなってきた時のポケモンスリープの結果がこちらです。

 この日は、1時半から4時半まではしっかり覚醒していましたが、ポケモンスリープ的睡眠時間は7時間35分、「ぐっすり」は7分、「すやすや」は4時間3分という結果になっています。体調の良かった日よりも睡眠が取れていると言えますが、体調は良くありませんでした。やはり、「ぐっすり」の時間が大切なのか? もう1枚、そこそこ体調不良の日の結果を見てみましょう。

 こちらの結果では総睡眠時間は7時間28分、「すやすや」は3時間52分、「ぐっすり」に至っては1時間21分もありましたが、あまり体調が良い日とは言えませんでした。このことから、睡眠の深さは体調不良と無関係であることが分かりました。
 最後に、体調がとても悪かった日のポケモンスリープの結果がこちらです。

 この日は、悪夢が多く、中途覚醒も多く、朝五時に目が覚め、そのまま起床しました。睡眠時間は4時間57分で、「ぐっすり」は11分、「すやすや」は2時間27分という結果になっています。翌日は朝から倦怠や胸痛が酷く、一日中横になっていました。全体的に睡眠時間が短い結果になりました。つまり、睡眠時間が短い場合、体調不良を起こしている可能性があります。

 ポケモンスリープを使ってみた結果分かったのは、やはり私の体調不良は睡眠不足から来るものではない可能性があると言う事です。睡眠が深ければ良い訳でもなく、長ければ良い訳でもありませんでした。但し、測定された睡眠時間が正確であるかどうかは分かりません。少なくとも、睡眠が深ければ良い訳では無いようです。

 以上の事から、私の体調不良は睡眠時間が短い事から来ている可能性もあるが、睡眠とは無関係である可能性が高い事が分かりました。つまり、自律神経や低血糖、コルチゾール不足によるものである可能性が高いと言えます。ビタミンサプリで改善する場合があるのは、コルチゾールの分泌が行われるからである可能性があります。しかし絶対ではなく、また、蛋白質摂取量と呼応するわけでもなく、最適解は未だ見つかりません。睡眠の時間帯による違いもあまり見られませんでした。ちなみに、潰瘍性大腸炎や日光浴と睡眠の長さにもあまり関係は見られませんでした。そのため、セロトニンの量と私の体調不良にはあまり関連性はないと考える事もできます。そして、睡眠の深さも体調不良と関係がないため、成長ホルモンとの関連性も低いと考える事もできます。また、今の所肝臓や膵臓などに異常はないとされていますが、それらの問題である可能性も否定できないため、血液検査等で定期的にチェックしていきたいと思っています。引き続き、「ポケモンスリープ」を使用しての睡眠時間と体調不良の相関関係について記録していく所存です。

ポケモンスリープを使ってみた感想

 今回は自分の睡眠の質を計測するために、ポケモンスリープというゲームを使用してみました。睡眠を測定できるアプリと言う事で、不眠症の私にはとても助かっています。睡眠の質については翌日の体調と相関性があり、概ね正しいのではないかと感じています。朝、睡眠の質が分かることで、その日の体調を予想する事が出来るようになりました。しかし、覚醒している場合でも、寝返りを打たなかった場合は「うとうと」「すやすや」にカウントされていたり、逆に意識がないにも拘らず睡眠時間が短い場合もあり、睡眠時間の計測は正確ではないと感じました。今後、使い込んでいくことで、使い方のコツが分かればもっと便利になるでしょう。今後のアップデートにも期待します。