1
/
5

私の原点

私が高校生だったある日、シャワーヘッドが壊れました。同じ型の新品を注文しましたが、届くのは約2週間後とのことでした。私を含め家族全員が不便を訴えていたので、私はペットボトルに穴を開け新品が届くまでの応急処置を行いました。完成したのは水漏れがあり水圧も微弱でしたが、家族からは「ないよりはマシ、ありがとう」との評価を受けました。

思い返せば、私のモノづくりへの思いはこの時点で確かなものになった気がしています。まず、家族(社会)が抱える問題を見つけ、誰に向けたものであるか、どんな規模か、達成すべきことは何か、一番重要なこと・削ってよいことはQCDのうちどれか、など、モノづくりに必要なプロセスが詰まっていた時間だったと思います。