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場所が変われば振る舞いは変わる。アメリカで感じた自分の中の小さな変化

サンフランシスコで生活を実践している、私です。

自分の見えるものや人、受ける言葉、身体に取り入れる食べ物、その多くが日本と異なります。あらゆる文化の違いについて書き記すのも面白いですが、今回はその前に、文化の違う場所で2週間生活をして感じた、小さな自分の変化を書いてみようと思います。

自己主張の強い食べ物にかこまれて変わった、Instagram体験


アメリカのスーパーには美しい色の野菜や鮮やかなベリー系の果物が、ところせましと並んでおり、色だけではなく形も様々。そして、そこで手に入れた食材を使った料理を撮影した写真は、加工などしなくてもざっくり面がとれており、とてもくっきりしています。

ところで、「それそのものを忠実に」よりも「自分が感じた印象を端的に」表すために、私はInstagramのフィルターを誇張ぎみにかけがちです。

ここに来て自分の所作が変わったと、明確に思った事柄はそのInstagramのフィルターでした。日本にいるときはディテールを強調したいことが多かったので、VSCOで細々と調整を加えた後に、必要があればInstagramで修正を加えるということをやっていたわけです。が、アメリカは素材そのものが明確に「俺は俺だぜ!!?」と自己紹介しているので、写真撮影からのInstagram投稿までのフローが爆速になりました。

主張の強さは双方の意思決定を促す、みたいなかんじでしょうかね。

誰にも圧力をかけない空間のゆとりは、自分が健康でいられることを許してくれるような気がした。


北海道は東京とくらべて空気がまるで違ってとても気持ちよく、私が定期的に旅行したい場所の一つです。空気の良さはその場所に行ってみないと、価値を見出すのは結構難しいですよね。

アメリカのあらゆるものがでっかい、、ことは知っていましたが、そんなでっかい場所にいることで、自分の体験がどう変わるかは想像に難いです。

アメリカについてすぐに気づいたのですが、ヨガ以外では身体を動かさない自分が、縦に伸びをしたり横に伸びをしたりしているのです。身体を伸ばしてもどこにもぶつからない。歩いたり、なんなら、運動音痴なのに毎日走りだすという奇跡がおきました。

この土地は、自分の身体を動かすのになんの障壁もない場所であり、在住者自らが健康で生きられるよう、誰かの目的意識ありきで作られていると感じてしまうほどです。想像してなかったし期待してなかったです、びっくり。

オフライン編集最高。ネットの環境を気にしながら生きる毎日


自分の活動エリアはネット環境があまりよいとは言えず、コワーキングスペースのようなところでもブチブチと通信がきれることがあります。普段、音楽はほぼ聞かないのですが、身体を動かしている間にちょっと聞いてみたくなることがあります。が、途中でぶちっと切れたり読み込みに時間がかかってしまうということが続いてしまったため、通信が必要になるアプリで、かつ暇つぶしで使うようなアプリは使う場所を自然と選ぶようになってしまいました。

その代わり、メモアプリを開く頻度は増えたように思えます。


自然と抑制をかけてできなくなったこと、自然とプレッシャーから開放されたこと、みたいな、知らない街が促した超細かい変化を綴ってみました。

ある場所で、ある所作や行為の反復によって、それが新しい習慣に成長していくこともあれば、悪しき習慣となることもあるでしょう。

小さな所作の繰り返しが、その人やその国の魅力に拡張していくんだろうなあと感じています。

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