なぜ作ったのか?
お金を使わなくても、今日をちょっと好きになれる。そんなWebサービスMVP「チルみち」を作りました。
原動力になったのはこのような気持ちでした。
どこかに行きたい。
でも、どこに行けばいいんだろう・・・。
休日、なんとなく外に出たい。
でも、特に行きたい場所があるわけでもない。
お金を使って遊ぶほどの余裕もないし、目的もなく外に出るのは少し面倒。
結局、いつものように家で過ごして、一日が終わってしまう。
そんな経験はないでしょうか。
最近、私自身がまさにそんな状態でした。
生活を整えたり、仕事をしたり、個人開発に取り組んだり。
やるべきことはあるし、充実していないわけでもない。
でも、ふと思ったんです。
「最近、遊ぶという感覚を忘れているな」と。
お金をかけなければ楽しめないわけではない。
知らない道を歩いてみる。
近所の公園でぼんやりする。
いつも通らない路地に入ってみる。
それだけでも、思いがけない発見があったり、気分が変わったりするはずです。
ただ、その最初の一歩を踏み出すきっかけがない。
だったら、そのきっかけを作るサービスがあってもいいんじゃないか。
そんな思いから、Webサービス「チルみち」を作り始めました。
「チルみち」とは?
チルみちは、今の気分から、自分に合った近くの場所や過ごし方を見つけるWebサービスです。
https://chill-michi.vercel.app/
一般的な地図サービスでは、行きたい場所や目的がある程度決まっていることが前提になります。
「近くのカフェを探したい」
「公園に行きたい」
「観光スポットを調べたい」
でも、そもそも何をしたいのか分からないときもあります。
チルみちでは、そこを出発点にしました。
「ひとりでのんびりしたい」
「ちょっと非日常を味わいたい」
「自然に触れたい」
そんな気分から、自分の周辺にあるスポットを探せます。
施設データの取得にはOpenPOIを活用し、実在する周辺スポットを検索できるようにしています。
目指しているのは、単に場所の情報を一覧表示することではありません。
「ここなら、ちょっと行ってみたいかも」
そんな気持ちが自然に生まれる体験です。
作っているうちに、あることに気づいた
実装を進めていると、不思議なことが起きました。
気づけば1時間ほど、夢中で開発していたんです。
「ここはこうした方がいい」
「この情報は必要ないかもしれない」
「こういう見せ方なら、もっと行きたくなるんじゃないか」
次々と改善したいことが浮かんできました。
AIを活用した開発によって、アイデアを形にするまでの距離が短くなったことも大きいと思います。
ただ、それ以上に感じたのは、自分自身がこのサービスを使いたいと思えていることでした。
技術を試すためでも、ポートフォリオを増やすためでもなく、自分が日常で感じている課題を解決したい。
その動機が、開発を進める原動力になっていました。
実は、以前作った「Aurora」「イタリア名所クイズ」も同じことをしていた
開発中、もう一つ気づいたことがあります。
以前、私は「Aurora」という旅行サイトを制作しました。
Auroraで大切にしていたのは、観光地の情報を伝えることだけではありません。
写真やレイアウト、画面の動きによって、実際に訪れる前からその場所の空気を感じてもらうこと。
いわば、Web上での疑似体験です。
そして、チルみちも本質的には同じことを目指していると気づきました。
Auroraは、「ここに行ってみたい」という憧れを生む。
チルみちは、「ちょっと外に出てみよう」という行動のきっかけを生む。
どちらも、ユーザーが実際に行動する前に、その人の気持ちを動かそうとしているんです。
私が作りたいのは、単に便利なWebサイトではなく、人の行動や感情に小さな変化を起こせる体験なのかもしれません。
自分はその中でも「旅」への憧れが強いと感じています。
次に取り組みたいこと
現在は、気分や条件に応じて周辺スポットを検索する基本的な機能を実装しています。
今後、特に取り組みたいのが画像を使った「体験設計」です。
例えば、夕暮れの川沿いを提案するとき。
スポット名と距離だけを表示するよりも、その場所の風景が一枚あるだけで、そこで過ごす自分を想像しやすくなるはずです。
ただ散歩するのではない。
「何があるのか」を伝えるだけではなく、「そこでどんな時間を過ごせそうか」を感じてもらいたい。
ただし、無料で楽しめる場所を見つけるという価値を大切にしながら、必要な人にだけ、お得な寄り道や新しい体験を提案できる仕組みが理想です。
技術は手段。作りたいのは、人が動きたくなる「体験」
個人開発を続ける中で、改めて感じていることがあります。
それは、私にとって技術は、体験を実現するための手段だということです。
実装力や設計力を磨くことは前提ですが、
でも、何を作るのか。
なぜそれを作るのか。
使った人に、どんな気持ちになってほしいのか。
私は、そうした問いを考える時間がとても好きです。
「チルみち」は、まだMVPの段階ですが、自分自身が使いたいと思えるプロダクトになりそうだと感じています。実際に使いながら、提案の質や使いやすさを改善していきたいと思っています。
これまでよりも踏み込んだ開発をし、「商用」としてリリースまで走ることが今の目標です。
そして、いつか誰か一人でも「チルみち」をきっかけに外へ出て、
「今日はなんだか、いい一日だったな」
と思ってくれたら。
それだけで、このサービスを作った意味があると思います。
チルみち — 今日を、すこしいい日にする。
https://chill-michi.vercel.app/
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