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人事は”ヒト”のプロフェッショナル

人事とは、”ヒト”のプロフェッショナルであるということです。

また、組織の中で、一番人に興味があり、情熱を注げる人の集まる組織が人事です。

もっと言えば、人事が一番楽しく仕事をしている見本となっている組織とも言えます。

人のプロフェッショナルですから、特に人事の上長は人の思考について一番熟知し、高いコミュニケーションスキルを保有し、教育スキルに長けている必要があります。

まず、人の思考を理解するには、人間の脳の理解が必要になってきます。.


例えば、 「会社を好き、楽しいと思ってもらう」 という課題に対して、どのような施策を練れば良いでしょうか。

「楽しい」と感じている時には、脳内にドーパミンという神経伝達物質が分泌されています。 このドーパミンを、施策によって分泌を促し、楽しいという感覚を獲得してもらいます。

簡単な施策として、「自分の得意な話をしてもらう」ということでも良いでしょう。

その場合、人前で話すとしても問題ありません。プレッシャーがプラスに働くことが分かっています。また、 自分の話をするという行為は、お金を得たり性行為から得られるのと同様の脳内報酬系(中脳辺縁系ドーパミン回路)ですので、脳科学的に楽しいと感じてもらえる施策と言えるでしょう。

会社はそもそも楽しくないと認識している人でも、認知的不協和という心理作用が働き、好きと思えるようなきっかけになります。

このように脳の仕組みを考慮して、実際に効果のある施策を脳科学的に考えていきます。社内でこうした施策は必ず効果測定を行い、一つの研究として継続して行っていくことが望ましいです。


一方で、知識だけではどうにもできないことがあります。

例えば、 「〇〇さんが、やめたいと言っている。理由がわからない。できれば辞めてほしくない。」と、ある責任者から相談された際に、どのような回答が好ましいでしょうか。

この場合、会話の知識と技術が必要です。知識があっても技術がなければ解決はできません。なぜなら人には感情というものがあり、下手な会話では信頼関係が気づけず、本音を聴くことが出来ません。

どうしたら本音である本当の理由を聴き出し、そして自分の意思で辞めずに働くと言ってもらえるでしょうか。

問題解決のために、1度や2度、コミュニケーション研修やマネジメント研修を受けたとしても、実際にはほとんど通用しません。わかるとできるは全く違うからです。

コミュニケーションは誰でも取れてしまうことから、安易に捉えられてしまいがちですが、習得の原理はスポーツや語学、習い事と同じで、日々の練習の積み重ねでしか身につきません。 全く練習もしないまま、やり方だけ教わって全国試合に臨むようなものです。

したがって、現場で実際に問題が起きた時に、下手に実践をすれば必ず失敗します。

そこで、人事のプロは各責任者と一緒に考えて対応策を練る。そしてストーリー(脚本)をつくり、まずはそれ通りに動いてもらう。成功体験の感覚を身に着けていかなければ習得はできません。

大事なのは実践を通して「言っていたのはこういうことか!」と気づく感覚、体感です。それは日々のマネジメントの仕方も同様です。

こうした問題以外にも労務問題等を含めて、どんなに素晴らしい組織でも、人数が多くなればなるほど、残念ながら一定数起きます。 そうなった場合に、明確な方針を指し示し、回答を出せる人はいるでしょうか。

組織の中に会話のプロが1人いるのといないのとでは、長期的に見て組織基盤に大きな差ができるでしょう。その対応事例をコツコツ蓄積し、1冊の対応マニュアルを作成させ共有するのです。

対話のプロを育成していく この地道な作業が組織の土台、土づくりとなります。土が豊かであれば、あとはどんな種をまこうが必ず芽が出て、すくすくと育っていくでしょう。