大手FinTech企業を辞めて、少し遠回りしている理由
2026年4月、私は新卒から4年間勤めたFinTech企業を退職しました。
周囲からは「もったいない」と言われることもありました。実際、仕事にもやりがいはあり、営業として4年間連続で目標を達成し、エンタープライズ企業向けの提案やシステム導入プロジェクトにも携わってきました。
一方で、仕事を続ける中で、ある違和感を抱くようになりました。
私は営業として成果を出すこと以上に、「顧客・営業・開発など、それぞれ立場の異なる人の考えを整理し、共通認識をつくること」に面白さを感じていたのです。
顧客が本当に困っていることは何か。
開発側が実現できることは何か。
営業としてどう伝えれば双方が納得できるのか。
そうした情報を整理し、関係者をつなぎながらプロジェクトを前に進める時間に、最もやりがいを感じていました。
その一方で、自分自身は目の前の仕事に追われ、「この先どんなキャリアを築きたいのか」をゆっくり考える余裕を失っていました。
そこで、一度立ち止まり、自分の価値観や働き方を見つめ直す時間をつくることを決めました。
現在はヨーロッパを周遊しながら、業務委託として仕事を続けています。
新しい環境で暮らす中で感じたのは、「働く場所が変わっても、自分の強みは変わらない」ということでした。
複雑な情報を整理すること。
相手の立場を理解しながら合意形成を進めること。
AIやデジタルツールを活用しながら業務を改善すること。
こうした経験は、会社や国が変わっても価値を発揮できるスキルだと実感しています。
現在は営業PMOやBizOps、カスタマーサクセス、事業推進といった職種にも挑戦しながら、生成AIやNotionなどを活用した業務改善にも取り組んでいます。
今後は、人や組織の課題を整理し、事業を前に進める仕事に携わりたいと考えています。
目の前の課題を解決するだけでなく、「この人と一緒に仕事ができて良かった」と思っていただけるような信頼関係を築くことを大切にしながら、自分自身も成長を続けていきたいと思います。
遠回りに見える選択かもしれません。
それでも私は、この時間がこれからのキャリアに必要なプロセスだったと胸を張って言えるよう、一歩ずつ挑戦を続けていきます。