CVR197%改善。その数字よりも、確認できたことの方が嬉しかった。
freeeで、人事労務関連製品の資料請求フォームのCVR改善に取り組んだことがあります。 結果は+97%。フォームの完了率がほぼ2倍になりました。
ただ、この案件で自分が一番印象に残っているのは、数字の大きさではありません。
GA4とヒートマップで離脱箇所を確認する前から、「おそらくフォームの最初の入力項目でユーザーが止まっているはずだ」と予測していました。入力を始める前の心理的コストが高い、つまり「これを入力したら営業が来るかもしれない」という不安がファーストアクションを阻んでいるのではないかという仮説です。
データを見ると、予測通りでした。
ほとんどのユーザーが、1項目目を入力する前に離脱していました。
このとき正直に言うと、「わかった」というより「やっぱりそうか」という感覚でした。行動経済学の観点から仮説を立てると、こうした「ユーザーが感じているはずの摩擦」を事前に言語化できることがあります。データはその仮説を確認するためにある。そう思えた瞬間でした。
+97%という数字は、改善施策の結果です。でも私が本当に得たのは、「仮説を立てる精度が上がっている」という手応えでした。
UXデザインの仕事は、きれいなUIを作ることではなく、ユーザーの行動を変えることだと改めて思います。そのためには、データを見る前に「なぜユーザーはそう動くのか」を考え続けることが、一番大事なのかもしれません。