担当者が変わるたびに、お客様を迷わせていませんか?
先日、ある会社とのやり取りでこんなことがありました。
担当者が異動になったにもかかわらず、前任者から連絡があり、その後、新しい担当者からも連絡が来ました。
どちらも間違っているわけではありません。
でも、受け取る側からすると、
「結局、誰が窓口なんだろう?」
と迷ってしまいます。
「前任者がやっていたので分かりません」は属人化のサイン
私はこういう場面に出会うたび、「担当者の問題」ではなく「組織の構造」を考えるようになりました。
担当者が異動することは、どの会社でも起こります。
だからこそ大切なのは、
・対外窓口を一本化すること
・前任者から後任者への引継ぎを明確にすること
・お客様へ「今後はこちらへご連絡ください」と案内すること
たったこれだけでも、問い合わせの迷子や二重対応は大きく減らすことができます。
さらに、私が気になる言葉があります。
「前任者がやっていたので分かりません。」
私は、この言葉はお客様には伝えない方がいいと思っています。
分からないこと自体は悪いことではありません。
新しい担当者であれば、分からないことがあるのは当然です。
でも、その理由を「前任者」にしてしまうと、
「この会社は担当者しか分からない仕組みなんだ。」
という印象を、お客様に与えてしまいます。
もし分からなければ、
「確認して折り返します。」
それで十分です。
お客様は担当者と契約しているのではありません。
会社と契約しています。
だから、お客様に見えているのは担当者個人ではなく、「会社の対応品質」です。
担当者が変わるたびに、お客様が不安になる。
問い合わせるたびに、窓口が変わる。
そんな状態では、どれだけ担当者が頑張っても、お客様の安心感にはつながりません。
私は会社ではなく「構造」を見ています
私は会社を批判するために構造を見ているわけではありません。
現場で起きている問題を整理し、改善策を設計し、経営者が判断できる状態をつくることが私の仕事です。
採用するかどうか、改善策を取り入れるかどうかは経営者が決めます。
私は、その意思決定に必要な材料を整理し、構造を見える化する立場でありたいと考えています。
属人化とは、「分からないこと」ではありません。
『前任者しか分からない』と、お客様に見えてしまう状態なのです。
組織は、人が優秀だから回るのではありません。
担当者が変わっても、お客様が迷わない。
そんな仕組みがあってこそ、組織は長く成長していけるのだと思います。