Oktaをやめた話—認証をGoogle Workspaceに一本化するまで
思い切ってGoogleWorkspaceへ舵を切りました。
当社は2022年から約4年使ってきたIdP「Okta」を2025年12月に手放し、社内の認証をGoogle Workspaceに一本化しました。2026年1月の契約満了をもって完全廃止。置き換えにかかった追加コストは0円です。
きっかけは契約更新
Oktaを使いこせていない、2026年1月に契約更新があったこと、年間数百万円規模のライセンス費等、理由はいろいろありました。そこで、契約更新前に移行をしようと考え、そこから逆算して、約3ヶ月の移行計画を引きました。
検討の核心は「専用IdPでなければできないことが、今どれだけ残っているか」です。当社の使い方はSSO・多要素認証・ディレクトリ同期が中心で、これらはGoogle Workspace Business Plusの標準機能(SAMLアプリ、2段階認証)でカバーできると判断。macOSはJamf ProをGoogle認証に連携し直したりと。新しく買ったものはありません。
ユーザー作業は2つだけ
移行そのものより気を使ったのは、当時約110ユーザーを巻き込む段取りです。お願いする作業は「期日までに2段階認証をオン」「切替日の朝にパスワード変更」の2つだけに絞り、Notoinにまとめました。SSOの切替作業は土曜日のうちに済ませ、月曜の朝からGoogleログインに切り替わる設計です。
無傷ではなかったが、業務は止まらなかった
切替後は「パスワード変更が求められない」という問い合わせが相次ぎ、一部のSaaSでは旧経路のままログインしている人が年明けまで残りました。トラブルは1つのSlackスレッドに集約して潰し込み、完全収束まで約1ヶ月。それでも業務停止はゼロでした。
※一部、ベンダー側でIdPを指定する必要のあったサービスの切り替えは、もう少しかかりました。
やってみて分かったのは、IdP導入時には必須だった機能の多くが、Google Workspace標準に取り込まれていることもあるということです。「一度入れたサービスを、標準機能で置き換えられないか」——契約更新のたびに問い直す価値はあると思います。
今後の方針
とはいえ、Business Plusの標準機能だけでは不十分なこともあるので、Enterpriseにアップして、データ損失防止(DLP)やコンテキストによってアクセスを制御することを進めています。