ビジネスの公理も3回目ですが、恐らくこれで最後になります。それは勤め先の会社との関係性について、です。
人不足の世の中ですから、会社がわはどこも採用に必死です。「うちに来ると成長できますよ」「こんなキャリアが開かれますよ」いろいろいいことが書いてあります。ただ、だからこそ余計に勤め先企業との関係性を勘違いしやすくなる時代でもあると思います。
大原則として、あなたは勤め先の会社と雇用契約という契約を結び、あなたの労働力を提供して会社から対価をもらう構造になっています。有期雇用であれ無期雇用であれ、その本質は変わりません。あなたは提供する側、会社は提供される側です。つまり、勤め先はあなたにとって、契約締結したクライアントです。ここを忘れてはいけません。
ここを忘れてしまうと「自分が成長できていないのは会社がしてくれないから、仕組みが悪いから」といった勘違いをしてしまいます。とんでもない間違いです。成長の仕組みや機会があるならそれはあくまでも勤め先の「サービス」であって、労働価値を提供してクライアントに満足してもらう必要があるということがベースであることを忘れてはいけません。
昇給・昇格についても同じです。原則としては、自分の提供する労働価値が向上したから会社側のが支払う労働対価が上がる、という構造になります。自分の提供するサービスが同じなのに、お金を多く払ってくれるお客様などこの世のどこにもありはしません。(いたら紹介してください)もちろん、給与はインフレ対応(ベースアップ)や最低賃金、業界給与水準などの影響を受けて決定されますので、労総価値だけで決まるものではありませんが、原則は「仕事ぶりが変わらなければ給料は上がらない」です。
面談をしていると、時々、「どうすれば給料が上がりますか?」という質問を受けることがあります。私の答えは「いやいや、あなたこそ、どんな価値を上乗せして給料を上げる作戦で働いてるんですか?」です。求人情報を見ると、だいたいどんなことができるとどれくらい給料がもらえるかを把握することができます。そうした情報を参考にしたり、上司からの指導を参考にしながら「こういうことができるようになったらこれくらい昇給できそうな相場感だから、これができるようになるような仕事の仕方をしていこう」という考え方が大切です。
勤め先は自分のクライアント。この考え方が自立した社会人にとって不可欠な原則論です。