1
/
5

7/8 経験・思い出・使い勝手

Photo by Jong Marshes on Unsplash

こんばんは。保険と年金の手続きを完了させてきた伊藤香澄です。

対応して下さった出張所の方、とてもいい方でした。

7月8日金曜日、東京は晴れ。

ここ数日の湿度に好感が持てる。

Netflixで映画「真夏の方程式」を試聴しました。

そこで思ったのは、東野圭吾さんによるガリレオシリーズは人間のエゴとかっこよさの同居が上手だなーということ。

ガリレオシリーズの映画はこれの他に「容疑者Xの献身」がありますが、どちらの作品も犯人(とはあまり言いたくないのですが……)やその周辺人物に哀愁が感じられます。


形が良いとは言えないけれども、美しいと感じられてしまう、登場人物たちの「情」。

映画化された長編2作品に共通しているということならば、これが東野圭吾さんの書きたいものや、好きなことなのでしょうか?


「小説や作文は読者に物語を追体験させる物である。」
小学生の時の塾長の言葉です。

リアリティと説得力は結びついていますし、それが小説や作文の出来に影響しますよね。
物語に対してリアリティを持たせるには、取材や経験が必要です。

「真夏の方程式」では、主人公の湯川先生が出張先で出会った恭平少年に海の中を見せるべく、ペットボトルロケットの実験をする場面があります。
ペットボトルロケット内には携帯電話を入れ、少年の携帯にテレビ電話がかかった状態で着水。回線越しながら、200メートル先の海の中を見ることができる、というわけです。
少年はそれを見て、目をキラキラさせて喜びました。

私も水が太陽光を受けて輝くさまや泳ぐ魚たちを見て、水族館の巨大水槽を見たときとは違う感動やロマンを感じました!

この感情の動機ですが、演技と演出がいい仕事をしたと言えばそうでしょう。しかし、原作者・映画監督・演者の間で「海中を見て感動した」経験が共有されていたからではないか? と私は考えます。

作品作りをするなら全ての要素を自分のものにせよ、とは言えません。
しかし、このような小さくて、比較的身近なピースは経験できますし、同じでなくとも似た感情を得た記憶が有益だと言えます。
悲しい感情を思い出して涙を流す子役が良い例でしょう。

恭平少年にとって湯川先生は、旅行先で出会った物知りな大人です。優しさが分かりづらいし、なんだか難しい言葉と道具を使うけれど、忙しい父親の代わりに構ってくれる、カッコイイ「博士」。
博士と過ごした時間は長いようであっという間。その後の別れは次が無いかもしれないからこそ、寂しいもの。

私の趣味ですが、偏屈な大人と賢い子供の付かず離れずな関係がとても好きです。

あとはボーイ・ミーツ・ガールも好きです。ここもやはり年齢差があると嬉しい。新海誠さんの「言の葉の庭」とか、香坂直さんの「ストロベリー・ブルー」とか。
「ストロベリー・ブルー」は小学校高学年の時の模試に出た文章題でした。「これ続き読みたい!」と感じて図書館で借りました(買っておけばよかった……)。

なんだか話題が逸れましたが、「真夏の方程式」を見て中学受験期のことや物書きのスタンスを考えましたよ、という回でした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また明日の更新でお会いしましょう!