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絵、ソウルの解放とは?!

1990年代前半、友人の薦めで、私は、ある雑誌を読んだ。それは、知る人は知る、黒人入門というコアな内容の本だった。内容は、当時のシャイな私には、あまりにも衝撃的な内容だった。まさにカルチャーショックだった。簡単に言うと、黒人の文化を生活スタイルも含めて、語っているといった、当時の私にとっては、繰り返すが、衝撃的な内容だった。当時、東京に住み、大学に通い、勉強ばかりしている真面目な私には、なかった文化だった。当時、90年代前半は、ブラックミュージックの新しい波が来ていて、東京でも渋谷、下北サウンドなどが持てはやされてきた頃だった。バブルを通り、その頃は、渋谷などでは、チーマーなどの熱い兄さん、姉さんが街をブイブイ言わせていて、独特の縄張り文化が、熱い時代だった。さらに遡ること、昔のことだが、黒人の解放宣言という時代の中で、ソウルの解放という、はたまた熱い文化があった。漫画でも、ちょくちょくソウルの解放といった、(都市名のソウルじゃないよ)、今となっては、中々馴染みのない文化があったのだ。今風に言えば、熱いパッションを持つ人たちのアート活動、まあクリエイティブの活動みたいなものだが、それは私の中でも、内部にフツフツとあったのだった。各夕、私も感化され、突然、勉強を辞め、画家になると宣言したのだった。まさに、ソウルの解放宣言である。今考えれば、若気の至りの何物でもないのだが、今もって、絵を描くことを続けていたら、様々な出会いがあり、絵が、文化の国際交流にまで繋がったのだ。小さいながら、海外の賞も頂き、ある意味、成ってしまったのだった。恐るべき、私自身の、ソウルの解放宣言だったのだ。出会いというのは、良くも悪くも恐ろしい。笑