NotebookLM×Geminiを40代の転職活動に活用してみた
~情報整理は前者、壁打ちは後者。2つのAIで「攻め」の転職に変わった話~
転職活動を始めて、まず圧倒されたのは「情報の濁流」でした。 企業の採用ページ、中期経営計画、口コミサイト、そして何より「業界研究」のために見なければならない大量のYouTube動画……。
気づけばブラウザのタブは無限に増え、本当に必要な情報がどこにあるのか分からなくなっていました。
47歳、公務員としてのキャリアは25年。
多忙な日々を送る中で、20代のような「数打ちゃ当たる」戦法は取れません。
そんな時、GoogleのNotebookLMとGeminiを「参謀」として使い始めたことで、活動の質が劇的に変わりました。その体験を記録します。
NotebookLM:「動画の海」を一瞬で「データベース」に変える
元々、私はAIが大好きで、ChatGPT3.5が登場してから、ほぼ毎日2時間以上は触っています。
ちなみに、これまで課金してきたのは、ChatGPT、Gemini、Claude。
現在、課金しているのはChatGPTとGeminiです。
今回、特に役立ったのが「YouTube動画」や「ブログ記事」をNotebookLMに読み込ませる使い方です。
※NotebookLMはGeminiに課金していると大量のデータを高速処理できます。
異業界への転職を目指す際、YouTubeには有益な「面接対策動画」や「業界分析動画」が溢れています。
しかし、1時間の動画を何本も視聴し、メモを取る時間は物理的にありません。
そこで、動画やブログのURLをNotebookLMに読み込ませました。
なお、実際に読み込ませたのは、公務員からの転職、〇〇業界への転職、〇〇業界への公務員の転職といったテーマの動画や記事です。
特に便利なのが音声解説機能です。
例えば、「公務員の○○業界に転職する際の面接対策」といったテーマを指定すれば、読み込ませたソースを使ってオリジナルの音声解説を作成してくれます。
私は徒歩通勤なので、歩きながら学習ができてとても便利に感じています。
面接対策のインプットもばっちりです。
「自分の経歴」と「求人票」の冷徹なギャップ分析
次に試したのが、自分と企業の「適合度診断」です。
自分の職務経歴書(25年分の行政経験と、10億円規模のプロジェクトリーダー経験を記したもの)、ストレングスファインダーなどの自己分析結果、さらには応募候補である3社の詳細な募集要項をNotebookLMに読み込ませました。
「私の経歴と、これら3社の募集要項を照らし合わせ、『最も評価されそうなポイント』と『不足している経験』を分析して」
結果は、自分自身の思い込みを正すものでした。
A社については「行政実務家としての信頼性が即戦力になる」と背中を押されましたが、B社については「今の経歴の書き方では、PMOとしての専門性が伝わりにくい」と指摘されました。
これにより、応募先ごとに職務経歴書の「見せ方」を変える戦略が立ちました。
AIは忖度なく、客観的な事実(ソース)だけで判定してくれるのが最大のメリットです。
Gemini:「どう伝えるか」の壁打ち相手に
NotebookLMで「情報のインプットと整理」ができたら、次は「アウトプット」です。
ここで役立ったのがGeminiでした。
GeminiはNotebookLMで作成したnotebookをソースとして利用できるので、自分が集めたソースを基にやりとりできます。
実際、面接対策にも利用しています。
NotebookLMとGemini、どう使い分けた?
私の使い分けは明確です。
- NotebookLM:「資料ベースの分析官」
- YouTube動画や募集要項など、膨大な資料から「事実」を抜き出す。
- 自分の経歴と求人票を照らし合わせ、客観的な「勝ち筋」を見つける。
- ハルシネーション(嘘)が許されない「分析」フェーズで使用。
- Gemini:「対話的なコーチ」
- 志望動機のストーリー作りや、表現の推敲。
- 模擬面接官としてのロールプレイング。
- 思考を深め、言語化する「壁打ち」フェーズで使用。
結局、AIは「最強の参謀」だった
40代・公務員からの転身は、孤独な戦いです。相談できる相手も限られます。
しかし、NotebookLMとGeminiを使うことで、私には「膨大な資料を一瞬で読み込む分析官」と「24時間付き合ってくれる面接コーチ」がつきました。
情報を集めて整理するのはAIに任せ、人間は「どの会社を選び、どう自分を表現するか」という意思決定に集中する。
時間のない現職のミドル層こそ、このスタイルを取り入れるべきだと痛感しています。
それにしても便利な時代になったものです。
若い人は標準装備として、就職や転職に活用しているんだろうな。