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個人の「仕事」と「ミッション」を繋げ


【文化が戦略を食う】

「文化が戦略を食う」これは、世界でも名の知れた大企業Google社が掲げている。

自由を与えることで社員は驚くことをしてくれる。

決してこれは戯言でもなく、嘘偽りなく探求と未曾有の発見をするのです。

今回は、Googleがどういう経営手法をとっているのかの3つの要素

「ミッション」 「透明性」 「発言権」になるのです。

今日はこのうちの「ミッション」について語ろうと思います。




【ミッションは重要】

Google社の文化において、「ミッション」という言葉は一つの礎石だそうです。

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」

これがいわゆるGoogle社におけるミッションです。

それでは、Google社と世界で名の知れる企業が掲げる「ミッション」を比較していきましょう。

IBM

我が社は、コンピュータシステム、ソフトウエア、ストレージシステム、マイクロエレクトロニクスをはじめ、業界最先端の情報テクノロジーの発明、発展、製造をリードするように努めています。ワールドワイドな専門的ソリューション、サービス、コンサルティング業務を通じ、これらの先進的テクノロジーをお客様にとっての価値へと転換します。

マクドナルド

マクドナルドのブランドミッションは、お客さまのお気に入りにの場所となること、飲食のスタイルとなることです。世界中に展開する我が社の店舗は、「勝利のプラン」というグローバル戦略のもとに管理されています。この計画が目指すのは、従業員、商品、場所、価格、景品がもたらす別格の顧客経験です。我が社は業務の改善と顧客経験の向上に継続的に取り組みます。

プロクター・アンド・ギャンブル

我が社のブランドの製品とサービスが提供する優れた品質と価値は、現在及び将来にわたり、世界中の消費者の生活を改善します。

その結果、消費者はトップクラスの売上げ、利益、価値創造で報いてくれるでしょう。

従業員、株主、さらには生活と労働の場であるコミュニティを繁盛させてくれるのです

いずれも具体的かつ極めて理にかなったミッションになっていますね。

Google社のミッションと比較するとどうでしょう。Google社が掲げている

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」

と比較すると、簡潔かつ、際だっている。

だが、Google社のミッションには、利益も市場も出てこない。顧客、株主、ユーザーにも触れていない。これがGoogle社のミッションとなっている理由はなぜか。これらの目標を追求しているのは何のためなのかもわからない。むしろ情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることがいいのは白明だと考えられます。

この種のミッションが個人の仕事に意味を与えるのは、それが事業目標ではなく道徳だからだです。

歴史上極めて大きな力を振るった運動は、そこで求められたものが独立であれ平等な権利であれ、道徳的な動機を持っていた。こうした考え方を誇張しすぎたくはないが、革命を起こすのは利益や市場シェアではなく理念だと思っています。

Google社が開発したGoogleマップ。この革命的なアプリは世界中のあらゆる企業がWEBサイトやアプリ開発によって事業の構築に利用している。

そうしたサイトやアプリには毎週10億人を越えるユーザーにサービスを提供しています。

他の会社がしているように、顧客価値の創造や利益の拡大といった従来のミッションを奉じていれば、Google社がこうしたストリートビューであったりの開発にはつながらなかったでしょう。

こうして、世界中の人々に素晴らしいものを生み出す余地を与えた。こうして次々に成し遂げられる創造と達成は、Googleのミッションを、想像可能な限界を超えて絶えず追い求めるべきものとして見え角にしたことの直接の結果になっているのです。

地球上で最も有能な人々が、インスピレーションをもたらす大きな目標をよくしています。

リーダーの課題は、そうした目標を生み出すことだ。

たとえGoogleでも、個人の仕事と会社のミッションの強固なつながりを誰もが同じように感じてるわけではないのです。

例えば、Googleの調査で

セールスチームでは86%の社員が「仕事とGoogleの目的の明確な結びつきを理解している」

と強く思っていたのに対して、Googleの他の部門では91%だったのです。

同じ会社で同じミッションでありつつも、これだけの相違が出てしまうのだろうか。

またこの課題に対してどう対処し解決していかないといけないのだろうか?

その全ての解答は

「アダム・グラント」

が持っています。

「GIVE AND TAKE」 「与える人こそ成功する時代」

でグラントは目的は幸福度を上げていくことに限らず、「生産性」を増進する力があると明記されています。

言ってることとしては白明な考えではあるが、驚くべきところは、その「影響力の大きさ」なんですね。

アダムは、ある大学の寄付金を募集するコールセンターで働く有給従業員を調査しました。

彼らの業務は、見込みのありそうな人に対して電話をか寄付を依頼することです。

彼らを、A。B、Cの3つのグループに分けられており、Aグループに関していうと

所定の仕事をこなしただけだった。グループBは、他の従業員がこの仕事で得た個人的利益、つまり知識の取得と金銭についての話を読んでいました。

ところがグループCは、奨学金の受給者が、そのおかげいかに生活が改善したかについての話を読んでいたのです。

この時グループA,Bの成績に関しては大した相違がなかったものの、グループCが取り付けた寄付の約束は週に155%、寄付金の額は143%増進したのです。

サービスを与える相手に関することを考える機会を作ると業績が上がったことがわかります。それでは、さらに相手に感情移入ができる機会を増やしたらどうなったでしょう。

そこでアダムは寄付金募集かかりのあるグループに、奨学金の受給者と出会って5分間質問できる機会を与えてみたのです。

そうすると、驚くことにそれから1ヶ月の間に、週の寄付金額が400%以上に跳ね上がったそうです。

仕事に関してでも面白い結果が出ています。

溺れる人を助ける話を読んだライフセーバーは、泳いでる人を21%余計に注視して監視するようになったのです。

この変化を見てわかる通り、例え数分間であったとしても困っている者に対して手を差し伸べるという動機が他のどの目的よりも生産性が増進する。という事実が痛恨できるでしょう。

私たちは自分たちが日々こなすタスクに対して、意味を見出そうとします。自分のしていることが会社の拡大にこれだけつながっている、これだけの人が喜んでくれる。こう言った思いが強ければ強いほどモチベーションにつながります。

「人の仕事に出世主義や金銭を超えた意味を吹き込む」

これが従業員をモチベーションを鼓舞する最大の動機付けになるのです。

それでは、一人一人の従業員に対して、自身がこなしている業務がどれだけ価値を見出しているのかをリンクさせるために、Google社ではこのようにしています。

セールス部門の300人の社員にオンラインで一日中、小企業がインターネットを通じて商品を宣伝する手助けをしている。グーグラーにとって、この手の仕事は退屈な反復作業になりかねないです。だが、こうした小企業のオーナーが助けを求めているのは、諸君にとっては簡単な問題も彼らにとっては難しいからなのだ。諸君にとっては簡単な問題も彼らにとっては難しいからなのだ。諸君は数えきれないほどの広告キャンペーンんを運営してきたが、彼らにとってはこれが初めてのキャンペーンなのだ。

アリゾナ州のガレスにあるオーダーメイドのカウボーイブーツメーカー、ポール・ボンド・ブーツカンパニーが口コミによる販売から脱却しようとGoogleを通じて初めて広告を出して売上げを20パーセント増やした。

こうしてこれまでとは比較にならないほど大きな世界とつながったのです。

と会社の物語のビデオをグーグラーと共に初めて見た時、彼らは感激し、刺激を受けたそうです。

こうした瞬間を見守り、共有することによってGoogle社のミッションとつながり続けているのです。

こうしてGoogle社は、社員一人ひとりの仕事と会社のミッションを丁寧にリンクさせていくことによって、生産性を高め世界に名の知れた発展企業へと成長していったのです。

我々の会社経営においても同様で日々成長していきましょう。