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今回の東京出張(?)は人生をすごく考える旅でした

ってのも言いすぎかもしれませんけど。今回の東京行きは、ほぼ面接でした。合計7社。よくもまぁこんなけの会社がボクのような訳わからん人と会ってくれるもんだ…と思いながら、面接というよりも、なんというか「遊びに行きました」みたいな感じでお話してきました。忘備録というか、感想文を書きます(←)。

1社単独イベントやっぱりこれから来るなと

7社のうち、イベント企画・運営担当者という形でのお話が3社でした。その3社はすべてイベントに関係する会社ではありません。普通の事業会社の中における、イベント企画・運営担当者というポジションです。本当に「日本でもイベントがキてるな」と再認識しました。海外ではSalesforceがDreameforceをやったり、FacebookがF8やったり、AdobeがAdobe MAXやったりと、事業会社がイベントをマーケティング・チャネルの一つとして行う事が普通ですけど、日本においても、サイボウズさんやSansanさん、メルカリさんが自社単独でイベントをやりはじめてますし、今後もどんどん増えていくんだろうな、と予想出来ます。面接のときにすべての会社に対してお伝えしたのは、イベントに参加して「はぁ〜楽しかった〜」「はぁ〜為になった〜」で終わってしまうのは勿体無いという事でした。それじゃ単なる広告ですよね、という。せっかく人が集まってるんだから、コミュニティ化して、しっかりお客さん・入社予備軍として「育てる」仕組みとセットで考える必要があります。だから、これをこうして、こうして…と構想をお話しました。皆さんに納得頂けたので嬉しかったです。これからのイベントは、終わった後にどういう企画をしていくか、というところが重要になると思いますし、それをやるには、イベント会社に全部アウトソースするのではなく、しっかりとコミュニティをマネジメントしていく部隊を、会社の中に持つことが必要です。

ミッション・ビジョン・コアバリュー

とある会社の面接は、2回目だったので部長さんとのお話だったんですが、その会社のミッション・ビジョン・コアバリューについて熱く語ってくれたのがとても好印象で、その時は「うっわ〜絶対この会社はいりつぇ…」と思いました。一方、とあるスタートアップのCEOとお話をしたとき、「理念とかは後付でいいと思っています。それが足かせになる場合もあるので」と正直にお話をしてくれたときも「うん、それも確かにそのとおりだよね」とも思いました。ボクの中で一番「無い」会社は、理念やミッション、ビジョンをズババッと打ち出しているにもかかわらず、それらが実業とリンクしていない会社です。確かにいい理念だし、それに基づいて行動をされているのだけど、実際に仕事としてやっているのは全然違う事だったりするとゲンナリします。次に入る会社は、絶対にそこがブレていない会社に入りたいなーと思ってます。一番最後にお話を聞いた某Austin2012マフィア(勝手にボクがそう呼んでいる一団)のCEOに「なんでこの事業をやってるんですか?」って聞いた時に「え? 面白いからw」と返ってきた時は痺れました。最高の理念だし、実際プロダクトがすげぇ面白かったからです。

転職エージェントにどこまで理解してもらえるか

会社の面接の他に、転職エージェントの方にもお会いしました。「どんなことがやりたいんですか?」と言われたので、イベントやコミュニティ作りのような仕事をしたいです、と答えた所、「サカモトさんのコアバリューはそこではないので難しいと思いますね…」と正直に言われました。確かに仕事としての経験は少ないですし、経験があるといってもTEDxKobeでの経験くらいで、あとはボクが持っている「アイデア」勝負になってしまうので、この方の言質はしごく御尤もです。ただ、「あー、ボクの希望はどうでもええんやな」と思ってしまったのも事実です。そりゃ確実に入社させられるようなスキルで勝負を仕掛けたほうが、シュート沢山打てるし、決定率も上がりますもんね。面接を受けた会社のうち1社は、実は転職エージェントでした。そこの社長さんとの会話の中で、まさに「エージェントに売上を課すと、求職者の意図からズレた会社にも、無理やりねじ込もうとしてしまうのはジレンマ」という話が出ました。実際その社長さんの前職の職場では、そのようなジレンマからマネージャー陣と現場との軋轢が結構出ていたようで、今の会社はそこを一切払拭して、無理に数字を課していないという事でした。目先の数字だけを追えば、とにかく入社させて紹介料をもらってしまえば勝ちですが、長い目で見れば、そういった行動は「評判」として跳ね返ってきます。転職希望者同士の情報交換の中で、どうしてもそういう印象はまわっていくので、結果的にマイナスになるでしょう。転職エージェントを選ぶ時は、そういう所もちゃんと見極めたほうがいいんだろうな、と思いました。

Wantedlyの「話を聞いてみたい」の盲点

Wantedly経由で話を聞きに行った会社は3社でした。Wantedlyは応募する際、「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」「少しだけ興味があります」の3つから選んで、企業に対して意思表示をする所から始めるのですが、正直に「まずは話を聞いてみたい」を選択して「ではお話をしましょう」となった際、面接のときのゴールがわからなくなるという事態がありました。お互いがお互いのテンションの探り合い、みたいな感じになってしまうケースもあれば、本当に「話を聞きに」来ただけなのに、結構ズンズンと採用前提の話をされたりと、お互いのゴールが違うので違和感バリバリだな、という。なんというか、会議や打ち合わせの基本のキですが、まずはお話する前に「今日はこういったゴールに向けて話をしようと思うんですが、どうでしょう?」とお互いのコンセンサスを取る必要があるなと思いました。そしてそれを求職者側に求めるのは酷なので、面接する側が明確にする必要があります。

嬉しかった事

最後になりますが、某CEOが「いや〜ほんと、サカモトさんのそういう所本当に好きなんですよ」と、自分ではあまり意識していない部分を言ってくれたのが本当に嬉しくて泣きそうでした。付いていきます。

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