宇宙への憧れから宇宙事業へ。港区を中心に活動する矢内綾乃の軌跡
矢内綾乃です。
現在は、オーガニック・エシカルショップの運営をはじめ、宇宙サービス事業、キャリア支援事業、SES/フリーランス支援など、複数の領域で事業を展開し、港区を中心に活動しています。
この記事では、幼い頃からの宇宙への憧れが、どのように現在の事業やキャリアにつながってきたのかをお話しします。
宇宙への憧れと原点となった学生時代
わたしは幼い頃から、宇宙飛行士に憧れがありました。
中学生のとき、本屋で手に取った『宇宙論がわかる』という一冊の本に強く惹かれました。その影響もあり、北海道大学の物理光学系に進学しました。
そして就職活動の時期。
将来について考えていたとき、北大クラーク会館で偶然目にしたのが、宇宙開発事業団(NASDA/現JAXA)の募集でした。
子どもの頃の記憶がふとよみがえり、「せっかくなら受けてみよう」と、記念受験のような気持ちで応募しました。
宇宙開発事業団(JAXA)試験で感じた現実と学び
一次試験は、何を話したのかほとんど覚えていないのですが、勢いと熱意で通過できました。
そして迎えた二次試験。
会場は港区・浜松町の世界貿易センタービルの上階でした。
過去問の入手方法もわからず、特に先輩のツテもないまま、ほとんど準備をせずに試験会場へ向かいました。
数学と物理の問題が英語で書かれた試験用紙を見て、頭が固まったのを今でも覚えています。
周囲には東大・京大・阪大・名大といった優秀な学生たちが並び、「これは想像以上にレベルが高い場所に来てしまったな」と、どこか冷静に状況を見ていた自分もいました。
記念受験という気持ちもあったからこそ、過度に落ち込むことはありませんでしたが、今思えば、しっかり準備をしていればもう少し違う結果もあったのかもしれないという悔しさもありました。
試験後、浜松町でお寿司を食べ、「名酒センター」でお酒を買って帰ったのも、今では印象に残っている思い出のひとつです(笑)
この経験から、事前準備の重要性や、必要であれば先輩の力を借りることの大切さを、自然と学んでいたように思います。
宇宙から離れたキャリアと、人との出会いが広げた可能性
その後、NECに入社し、半導体エンジニアとしてのキャリアが始まりました。
日々の業務に追われて終電帰りを繰り返すなかで、かつて思い描いていた「宇宙」という存在は、少しずつ自分のなかで遠いものになっていきました。
そんななかで転機となったのが、寮の後輩に紹介してもらった一人の経営者さんとの出会いでした。
驚くことにその方は、年齢はわたしと同じで、つい先月までエンジニアとして会社に勤め、終電帰りだったというのです。
状況は同じなのに、こんなにも結果が違うその方を目の前にし、驚きと同時に可能性も感じていました。
印象的だったのは、わたしが小さい頃の「宇宙飛行士」という夢を、おそるおそる口に出したときの、その方の言葉でした。
「仕事では難しいかもしれんけど、稼いで行った人はおるよ!」
それまでの自分にはなかった視点でした。
この出会いをきっかけに、忘れかけていた宇宙というテーマが、再び自分の中で現実味を帯びてきました。
一度は終わったと思っていた可能性が、実は形を変えて続いているのかもしれない。
そう思えるようになった瞬間でした。
そのときの詳細は、noteにもまとめてありますで、興味のある方はぜひ。
https://note.com/ayanoyanaiwkiwki/n/nd6d477d01234
そして気づけば、遠ざかっていたはずの「宇宙」というキーワードも、再び自分の中に戻ってきていました。
宇宙への関わりを事業に。起業と新たな挑戦
その後、様々な学びや挑戦、冒険を経て、起業しました。
事業が少しずつ軌道に乗ってきた頃、経営者仲間とのつながりの中で、戦闘機に乗り成層圏まで行けるツアーに参加する機会を得ました。
地球を見下ろすその景色は、言葉では言い表せないほどの体験でした。
幼い頃に思い描いていた「宇宙」が、現実としてつながった瞬間でもありました。
現在では宇宙サービス事業として、
・気球での成層圏飛行体験
・ご遺骨を宇宙空間に打ち上げる宇宙葬
・宇宙へメッセージや想い出の品を届ける「宇宙想」
といった取り組みも行っています。
かつて遠い存在だった宇宙は、今では自分の事業の一部になっています。
夢は、行動の先で現実になっていく
振り返ってみると、記念受験で挑戦した試験も、少しの悔しさも、その後のキャリアも、すべてが今につながっています。
一度は遠ざかっていた宇宙というテーマも、人との出会いや選択の積み重ねによって、少しずつ現実に近づいてきました。
大きなきっかけがあったというよりは、小さな行動や出会いの連続だったように思います。
これからも、自分の興味や可能性に素直でありながら、目の前の選択と行動を重ねていきたいと思います。