キャリア相談で描く未来設計。限られた”本気で動ける時間”をどう使う?
矢内綾乃です。
現在、オーガニック・エシカル専門店の運営をはじめ、独立支援事業、エンジニア支援事業、人材支援事業、宇宙サービス事業など、幅広い領域で多角経営を行っています。
これまでの経験を生かし、若い世代のキャリア形成に貢献したいという思いから、キャリア支援にも力を入れています。
人生100年時代とは言うものの、意外と短い人生
近年は「人生100年時代」と言われ、将来に余裕があるように感じる方も多いかもしれません。
しかし、実際に私たちが健康的に仕事や趣味に打ち込める時間は、考えているより多くはありません。
65歳を定年の一つの目安とし、日常生活の1/3が食事や睡眠などに費やされると考えると、25歳の人が“本気で動ける”残り時間は約27年、30歳なら約23年となり、すでに折り返し地点に差し掛かっているとも言えます。
この限られた時間をどう過ごすか。
今のうちに「自分はどんな人生を歩みたいのか」を見つめ直し、キャリア相談を通じて自分だけの未来設計を描くことが、これからの生き方に大きな違いをもたらします。
キャリアは「働く」だけじゃなく、生き方そのもの
キャリアという言葉は、転職や昇進といった仕事に関するイメージをもつ方が多いかもしれませんが、本質はそれだけではありません。
誰と、どんな価値観で、どんな働き方をし、どんな暮らしを送りたいか。家族や友人との関係、趣味、健康も含めた“生き方全体”がキャリアの一部です。
キャリア相談をすることで、そうした自分の価値観を整理して丁寧に言語化し、人生で何を大事にしていきたいのかを明らかにすることができます。今のモヤモヤを言葉にするだけでも、人生の見え方に大きな違いが出てくると思います。
自由だからこそ迷いやすい社会人のキャリア
学生時代は、親や学校が敷いてくれたレールの上を走ってきました。
進学や就職も、ある程度の「正解」が見えていたため、選択に迷いは少なかったと思います。
しかし、社会に出ると誰も「正解」を教えてくれません。
20年近く用意されたレールは突如なくなり、「自由にしていい」と言われ、自分で選び、決めなければいけない現実に直面します。
「何を大切にして生きたいのか、何を目指すべきか」を自分一人で見極めるのは容易ではありません。
だからこそ、キャリア相談という対話の場が大切なのです。
第三者との対話が、視野を広げ、自分の思考を整理し、自分の価値観や将来のビジョンを少しずつクリアにすることにつながります。
未来の自分のために、今行動する勇気
極端な例かもしれないですが、10年後に「ずっと北へ進んできたけど、本当に行きたかったのは実は南だった」と気づいたとしたらどうでしょう。
時間を巻き戻すことはできません。
だからこそ、まだ選択肢が豊富な若いうちに、「自分はどう生きたいのか」を問うことが大事です。
この答えはすぐに出るものではなく、対話を重ねながら少しずつ明確にしていくものです。
今の一歩が、未来の大きな分岐点になるかもしれません。
自分の人生に向き合い、納得できる選択を積み重ねていく。その第一歩を、今ここから踏み出してみませんか?