マネージャー3年目、危機感から始まった3ヶ月
——データと向き合い、「目的」で仕事をするようになるまで
正直、自分はまだマネージャーとして足りていませんでした。
マーケティングマネージャーに任命されてから、2年が経ちました。
日々仕事をしていく中で、部長やCMOの動き方を見ていると、自分にはまだまだ足りないスキルや経験値があると感じていました。
ただ、それ以上に気になっていたのは、一緒に動いてくれているプロジェクトメンバーやチームメンバーのことです。
自分がもっと成長すれば、彼らがもっと働きやすくなるのではないか。
プロジェクトの成功にも、もっと早く近づけるのではないか。
そんな思いと焦りが、ずっとありました。
「今のままでは難しい」——覚悟を決めて手を挙げた
そんなとき、部長からSlackに通知が届きました。
『マーケティング部員向けに、「部長塾」第2期の募集をスタートします。目的は、マーケターとしてのキャリア支援とスキル強化。期間は3カ月間。』
正直、悩みました。
自分が手を挙げることで、他にも受けたい人や、これからの伸びしろとして期待されているメンバーのチャンスを奪ってしまうのではないかと思ったからです。
それでも、PMとして仕事をする中で、「今のままではいけない」という感覚がありました。
アウトプットの質、人材の動かし方——どちらにも課題を感じていました。
今ここで変わらなければ、これからも同じ課題を繰り返してしまう。
そう思い、手を挙げることにしました。
毎週1冊。本を読んで、議論して、また読む
塾の形式はシンプルでした。
毎週1冊、課題図書を読み込む。
そして部長と1対1で、深掘りをする。
マネジメントに関する書籍を読んでいく中で、特に印象に残っているのが、伊藤洋一さん著『1分で話せ』です。
内容を発表したとき、部長からこう言われました。
「じゃあ、実際に1分で話してみてください。」
いざやってみると、うまくできませんでした。
構成は理解しているはずなのに、言葉が出てこない。
そのとき気づいたのは、
「知っている」と「できる」はまったく別だということでした。
話し方の型よりも重要なのは、
「誰に、何のために、何を伝えるのか」という“目的”。
この経験をきっかけに、自分の仕事の進め方が変わりました。
「データとは何か」を考え直した
もう一つ、大きな学びになったのが『データ・ドリブン・マーケティング』でした。
本を読み、関連動画を見て、プロの考え方に触れる中で、
自分の中に一つの言葉が残りました。
「数値を出すだけではデータではない。意味を持たせて初めてデータになる。」
これまでの自分は、レポートを作り、グラフを並べて「結果を報告する」ことが中心でした。
しかし本来重要なのは、
・何のために分析するのか
・その数値が何を意味しているのか
そこに答えを持たせることでした。
この視点がなかったからこそ、アウトプットが浅くなっていたのだと気づきました。
最終発表で感じた、小さな変化
3ヶ月の最後には、最終発表がありました。
学びをまとめた資料を作り、部長とチームメンバーの前でプレゼンを行います。
私は、自分の担当するデータマネジメントと、向き合ってきたプロジェクトマネジメントの課題。
その両方を一つにまとめて発表しました。
発表後、部長からその点を評価してもらえました。
正直、自信がある状態ではありませんでした。
それでも、少しだけ前に進めたと感じることができました。
以前よりも、自分の考えを言葉にして伝えることに抵抗がなくなったと思います。
これから——チームに「本質を問う文化」を
現在、私はデータマネジメントチームを率いています。
データを扱うチームだからこそ、
「数値を出すだけ」で終わらせてはいけないと考えています。
この3ヶ月で学んだ
「目的を持つ」「相手に伝わるように動く」という視点を、
チームの文化にしていきたいです。
・これは何のための施策なのか
・この数値は何を意味しているのか
一人ひとりが問いを持てるチーム。
感覚ではなく、目的から意思決定できる組織。
それをまずは自分のチームから始めて、マーケティング全体へ広げていきたいと思っています。
自分自身もまだ実践の途中ですが、この考え方をチームに根づかせていきたいです。