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石原円吉氏と桜/Hitomi AI

石原円吉氏の功績

石原円吉(いしはら・えんきち)氏は三重県志摩市志摩町和具の生まれ。

1946~1953年に衆院議員を連続3期務め、伊勢志摩地区が1946年に国立公園として指定された後、伊勢志摩国立公園協会の初代会長となり終生、会長職にありました。

さらに、同県漁協連合会長なども歴任。1953年には私財1億円を投じて、水産関係の知識の普及や資料の保存、水産資源の保護、海洋汚染の防止を目的に「財団法人東海水産科学協会」を設立するなど、幅広い分野で貢献しました。

円吉桜

円吉は1958年から亡くなるまで16年間、私財で桜の苗木約1万本を購入しました。公園内の小中学校や漁協、農協などに配布を続けました。公園内の景観が乱開発によって破壊されることに心を痛め、桜を飾り、子供たちに自然保護の心を育ててもらおう、との願いからだったといいます。

個人的な行為だったため、やがて歴史の中に埋もれたエピソードとなりました。21世紀になって「円吉桜」として再び関係者らの注目を集めることになりました。

アカウミガメの産卵場所

三重県伊勢志摩国立公園は1946年11月20日、戦後初の国立公園に指定されました。伊勢市、鳥羽市、志摩市などにまたがり、面積は約5万5500ヘクタール。伊勢神宮のほか、志摩地方のリアス式海岸などを抱え、美しい自然景観が広がっています。

エリア内の海岸はアカウミガメの産卵場所となっています。しかし、志摩市広の浜の堤防工事や、公園に近い明和町でのしゅんせつ工事の影響で、自然保護団体からはアカウミガメなどの生態に影響が出るのを懸念する声もあがっているようです。


Hitomi AI(人見愛)