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ナンパもビジネススキルでうまくいく

訪日外国人向けガイドマッチングプラットフォームを運営するHuber.(ハバー)という企業で長期インターンをしていた時の話。

この企業は、東急アクセラレートプログラムでの受賞から東急電鉄をパートナー企業に持ち、共同プロジェクトとして住宅地の印象が強い東急沿線の非観光エリアへの外国人観光客の誘致に向けたマーケティング調査を行っていた。

私はそのプロジェクトの一員として外国人観光客を該当沿線地域へのガイド実施を行い、それを通して観光地として盛り上げるための外国人インサイトを集める業務に従事していた。その手法として行っていたのが、渋谷のスクランブル交差点での声かけによってガイドに連れ出すというもので、簡単に言うとナンパである。

道行く訪日外国人はメジャーな観光地である浅草や原宿に行くような人たちが大半なため、日本人でも行かないようなローカル地域に行こうという提案はもちろん断られることも多かった。そのため胆力なども身についたが、営業的な側面でみた時にどんな人にどんなものをどんなふうにおすすめすればいいかなどマーケティング的な要素を学びつつ、どうすれば自分たちも楽しめつつ結果を出し相手にも価値を与えられるかということをずっと考えていた。

そして行ったのが、今までの事例を見直しと現場での試行錯誤による声掛けノウハウの蓄積だ。

具体的には、自分たちのこの活動はどんな人なら価値を見出してくれるのか、またその人達とはどんな会話をすれば迅速に関係構築が可能で、そしてどんなメッセージングをすればより興味を持ってくれるのか、そしてどんな形で提供すれば彼らの旅の旅程とマッチさせることが出来るのかとそれぞれ話し合い、現場での実践を通しPDCAサイクルを回し続けた。結果的に話しかける相手の選定から話題振り、提供物の選択などのノウハウをまとめきり、この実践によりチーム全体の成功確率は40%から80%への上昇した。そして私自身は100%のガイド成功率を誇り、"100%男"と呼ばれプロジェクトの遂行に大きく貢献できた。

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