アニメで社会は壊せるか
①「現状」…日本の義務教育における人権教育の不十分さ。作者の人権意識の低さが露呈した映像作品が、ビジネスを優先した形で制作され続けている。
②「必要性」…誰しもが原作者、制作陣の倫理観に対して安心して鑑賞できる(アニメを含む)映像作品を量産できるシステムを構築し、文化をつくるフィクションによってそれを享受する視聴者の常識を代謝させていく必要があると考えるため。それにより、父権社会に基づいた社会システムにおける「当たり前」の是正を目指す。
なぜアニメか…ミディアミックスのフローが確立されており、年代を問わず作品訴求が可能。プラットフォームの拡大によりその範囲は国境を問わず、浸透スピードも早い。この国でアニメを制作することが、IPビジネスにおいて現存する日本が世界規模で唯一優位性を持った方法であると考えているため。
なぜ父権社会を是正するのか...物学的に男に生まれただけで特権を持ちえた、限られた男たちによって、法律や常識、人類の歴史はつくられてきたため、現在の社会システムはすべての人の人権が平等に守られるシステムではないから。映画や(アニメを含む)映像は歴史上プロパガンダとして悪用されるほど、啓蒙としての役割を持つ。映像が持つこの特権を、より多くの人にとっての「正しさ」に使う必要があると考えているため。