「もう、うちのお母さんって面倒くさいよ」
松田は、洋ちゃんと話していた。
土曜日の部活が終わると、洋ちゃんと一緒に横浜へ向かう東横線に乗っていた。
「結局、学校の成績が下がったら、すぐにヨットは辞めるって条件を付けられてしまった」
「そうなんだ」
洋ちゃんは、松田に答えた。
「でも、松田ならば、学校の勉強ぜんぜん下がってないし問題ないだろう」
「まあ、今の所はな」
「その条件、もし俺だったら、本当に、ヨット教室にすぐ通えなくなってしまうよ」
洋ちゃんは苦笑していた。
「まあ、そうかもな」
松田は、洋ちゃんの言葉を全く否定してあげることなく、肯定していた。
「でもさ、洋ちゃんの場合は、頭悪いわけでもなんでもなく、普通に勉強をしていれば、すぐに俺なんかの成績を遥かに越えていける頭だものな」
松田は、洋ちゃんに言った。
「お前って、本当に期末とかの直前以外は、ずっと遊んでばかりで全く勉強しないものな」
松田にすっかりバレていた洋ちゃんだった。
「まあ、普段から勉強した方が良いのはわかるんだけどさ、なんか机に向かっても、教科書とか開く気にならなくて、マンガとかに夢中になってしまうんだよな」
洋ちゃんは呟いた。
「教科書よりマンガの方が開きやすいんだよな」
「それは、誰だってそうさ」
松は、洋ちゃんの言葉に苦笑していた。
「菊名だよ。乗り換えようぜ」
洋ちゃんは、松田とと一緒に急行電車から降りると、向かいに停まっている各駅停車に乗った。
「いつも、各駅に乗り換えているの」
「うん、横浜駅まで行ってしまって、そこから家まで歩いても良いんだけどさ」
洋ちゃんは、松田に言った。
「なんとなく反町駅で降りて、そこから歩いた方が若干だけど家まで近いんだよね」
その後、各駅停車が反町駅に着いて、反町駅から洋ちゃんの家まで歩いていて、確かに横浜駅から歩いたときよりも、反町駅から歩いた方が近いと思った松田だった。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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