20代の半ば頃、お腹が出てきた事を気にして走り始める。
30歳を機に筋トレを始める。
1998年-2016年 車椅子バドミントン選手権参加
2000年-2016年 車椅子バスケット選手権参加
2011年大阪マラソン:3時間3分
2013年長崎ボディビル選手権:6位
2013年九州クラス別ボディビル選手権:4位
2014年長崎ボディビル選手権:2位
2014年別府大分毎日マラソン:3時間23分
2015年長崎ボディビル選手権:2位
2015年別府大分毎日マラソン:2時間56分
2016年別府大分毎日マラソン:3時間6分
2017年橘湾岸スーパーマラニック273㎞:51時間48分
2017年さが桜マラソン:3時間14分
2017年、橘湾岸スーパーマラニック運営参加
2018年橘湾岸スーパーマラニック217㎞完走:33時間30分
いつの間にかウルトラを走るようになってしまってました。
この物語は、単にアプリを作って見た事から、当初は思いもしてなかった今へ帰結している事を綴りました。
アプリ制作
ウルトラマラソン出場を機に、家族への安否確認と自身のコース把握を目的としてアプリ制作を始めた。
■位置アプリ初号機
2017年11月開催の273kmのウルトラマラソン出場時に、家族への安否確認と自身のコース把握を目的としてArduino+GPS+3Gモジュールで位置発信装置を自作し、応援者に自分の位置をリアルタイムで伝える事に成功。応援者がコース上に定期的に現れ作ってよかった感を感じる。
273kmの位置確認ページは以下。途中で電池が切れて計測できなかった地点があるのが残念だった。
金龍メモリー 2017 秋の273㎞
作ったモジュールは以下。Tabrain製3GIMと小型Arduino
QIITAのメモ

3GIM > GPS > 3GIMでGPS リアルタイムトラッキング - Qiita
■位置アプリ弐号機
位置共有は俺も(私も)やりたいという声を多くいただくが、Arduino+3Gモジュールのコストが高く配布ができなかった。
IoTの線は諦めて、iPhoneアプリ化に舵を切る。(2018年3月)
初めてのアプリであったが、Appleの審査をなんとか通過し、2018年5月開催の217kmの大会に間に合う。
大事な人に応援にきてもらえたという声を多くいただき、感涙にひたる。
湾なび - 橘湾岸 スーパーマラニック
アプリを作成してランナーに貢献できたが、ウルトラマラソンには高齢者が多く、スマホを持っていない方々も多かった。スマホを持っていない方をどうフォローするかが今後の課題になった。
■大会運営側
アプリ作成を通して、大会運営者と話をする機会も多くなった。
その際に、運営するにあたり以下のような問題を抱えているという事がわかった。
・選手の通過・未通過が把握できない
・計測時間の記録ミス
人的記録な故に書いた文字が判別できない、記録していない、時間間違った等
・ゴールタイムが記録されていない
ゴールに一気に押し寄せた場合に、記録を逃した。
・完走証を作成に2ヶ月
主催者が記録をおって名前を入れて、1枚ずつ作っていた。
写真入りの完走証に思い入れがあるので、作成までにさらに時間を要した。
・タイム速報が速報でない
記録ミス等があり、確認に時間を要して公開まで3日間ほどかかる。また間違い指摘があり、その都度修正を行っていた。
主催者:これ、なんとかならんか?
私:前述のスマホを持ってない方のサポートにもなるかもしれない。「よし、やりましょう」
と言う事で、2018年7月から試作を開始
動作イメージの動画は以下
★ゼッケン
様々な方法を検討したが、ゼッケンにQRコードを印刷する方法がもっともコストが安いと判断し、QRコードを採用する。
と同時に、あれ?ゼッケンにQRコードをどうやって印刷すればいいのだ?
という疑問にぶつかる。
ゼッケン400人分を作る必要があり、処理の煩雑さを憂い、ゼッケンシステムを作成し、自動作成化を行う。
この大会のゼッケンは、273kmを完走たものにはGoldenDragonの称号が与えられ、ゼッケンにバッジが付与される。その処理も必要であった。
ゼッケンも複数種類をテスト、耐水性に問題ないものを選択した。↓画像は24時間水に漬け込みテスト
★QR読込アプリ
ゼッケンのQRコードを読み込む係は、ボランティアスタッフに頼む事になったが、
彼ら(彼女ら)が持つスマホは、iPhone、Android半々であった。
という事で、アプリをiOS、Androidに対応せざるをえなくなったが、なんとかして作成した。

橘湾岸スタッフ用アプリ -湾すた-
★リストバンド
ゼッケンにスマホを向けて読み取る際、女性の場合は胸(バスト)に向ける事が多いので、読み取る側、読み取られる側に抵抗がある事がわかった。
そこで、リストバンドにQRコードを印刷して手首で読み取る方式も同時に採用した。
ランナー側からは、前後につけたゼッケン、手首と選択肢が増えて好評を博した。
リストバンドは複数種類をテストし、耐水性があるものを採用した。
★完走証
次に選手に届くまでに2ヶ月を要していた完走証
これは即時発行を行った。
その場で写真を撮影し、PCへ転送、タイムをダウンロードし、完走証を作成した。
各地の計測タイムがあるので、思い出になるだろうと通過タイムを完走証にプロットした。
完走証手持ち写真
かなり好評を博したが、プリンタが2台体制だったために、印刷に時間がかかり待ち行列ができてしまった。ランネットの大会レポに酷評が載ってしまったのが反省点である。
RUNNET 大会レポ
★タイム速報
電子的に記録したので、間違い指摘も無くなり、
タイム速報を即時公開する事ができた。
フィールドテスト
話は遡り、システム作成を開始した当初(2018年7月頃)、
こんな事、出来る訳がないと懐疑的な人が多かった。
大会主催者ですらも「成功しないだろう」と思っていた。
すごく悔しい。
成功事例を作る事、信頼を得る事、システムテストの為に、本番を模したフィールドテスト企画した。
ただのテストでは人は集まらないので、本大会を模した試走会、そして宴会をセットにして人を呼び込んだ。
やった事:企画、人集め、エイドボラ集め、エイドサポート、打ち上げ宴会、休憩所の予約、宿泊の予約、宴会幹事
頼まれてシステム化に着手したはずなのに、
「成功事例をこれだけ積み上げたので大会で使ってください」という事に変わってしまっていた。ジレンマは感じた。
以下、開催した試走会
2018年7月14日〜15日(103㎞、13名参加)
福岡、熊本からも参加。最高齢は78歳の女性。夏まっさかりで暑かったが皆楽しそうにゴールした。
アプリ試作で読み取りができるかをテスト。

朝まで走る会#2 7/14~7/15
2018年9月15日〜16日(103㎞、19名参加)
最高齢は78歳、次点が76歳の女性。9月の半ばでまだまだ暑い日だったが事故なく完走。
QRコードの読み取りに加え、即時完走証を出した。

朝まで走る会#4 島原ステージ 9/15~9/16
2018年12月22日〜23日(173㎞、10名参加)
2019年5月開催の大会へ向けてのテストを開始。クリスマス前の3連休であったが10名が参加した。
新しいコースであり、通信がうまくいくか不安であったが問題ない事が確認できた。
1名が173kmを完走、他は時間オーバーで途中でピックアップ。

クリスマス173
2019年2月9日〜10日(173㎞・217㎞、16名参加)
2019年5月開催の大会へ向けてのテスト2回目。最高齢は77歳の男性。
遠くは千葉、東京からも参加。北九州から2名、福岡から2名、熊本から1名、参加者の個性が光る。
完走者は10名。皆着実に力をつけているのが嬉しい。77歳の御大も173kmを完走。

橘湾岸 2月の試走会
↓Facebookでの報告

すが ぽん
試走会を通して
試走会を繰り返すうちに固定ファンが付いてきた。常連さんが増えてきた。
2019年2月の試走会では、噂を聞きつけ、わざわざ関東からの参加者もいた。
朝の5時スタートだから前入りして前泊して、打上でも宿泊して、参加者は4日間をこの試走会の為に過ごした。
スタート時では「初めまして」の人たちが、ゴールが近くなると男女関係なくすっかり仲良くなっていた。打上では古い仲間かのように盛り上がる。苦楽を共に・・・という言葉がぴったりだ。
「また来たい」「本大会よりも面白かった」という、お褒めの言葉を貰ってすごく嬉しい自分がいる事に気付いた。
最初はシステムに対する信頼を得る為の試走会だったし、ランナーは実験体だった。(もちろん礼は尽くしました)
回を重ねるごとに、ランナーの為のエイドを考え、休憩場所を考え、関係者と交渉する事が楽しくなっていた。
今やシステムテストなんて只のオマケになってきている。
現に、常連参加者は完走証をありがたいと思わなくなってきている感がする。(ちょっと悲しい)
今後は
もっと笑顔を見たい
もっと楽しい事を提供したい
もっと一緒に楽しみたい
もっと何かできるはずと信じて追求したい。
大きな世界は変わらないかもしれないが、小さな世界は変えられる。そこから大きな世界も変わっていくはずだ。
ITはその為の手段でしかないが、その手段をもっと追求して、笑顔に繋げていきたい。
最後に
今まで書いてきた事は、当然自分の力だけではなく、エイドや荷物運びを手伝ってくれた仲間、応援してくれた仲間がいてこその事なので、非常に恵まれていた事に感謝している。
仲間がいてこそ、仲間を大切にする事も忘れないように心に刻んで生きていく。
2019年2月17日