1
/
5

「マイクロファイナンス 2.0」はクラウドクレジットから! ~ 執行役員インタビュー(第3回)

クラウドクレジットの執行役員にインタビューを行う企画、3回目の今回は大手商社を飛び出して中米のマイクロファイナンス機関で勤務するなど開発金融の現場にどっぷりはいり、現在クラウドクレジットではスペイン語でペルーのパートナーと連携をとりながらプロジェクトマネージャー、執行役員としての業務も行っている並木へのインタビューです。


中米のマイクロファイナンス機関での経験

杉山:並木さんはもともと私と共通の知人の方からご紹介を頂き、最初はスペイン語の通訳としてサポートを頂いていたのが始まりでしたよね。

いつだったか、ミーティングの合間に1時間ほど中米のマイクロファイナンス機関で勤務されていた時のお話を伺ったときの話の生々しさはいまでもよく記憶しています(笑)

もともとどういうきっかけで開発金融に興味を持たれたんですか?

並木:開発「金融」というよりは開発全般、途上国支援全般に興味がありました。

商社を退職して参加したJICAの青年海外協力隊のプログラムでたまたまマイクロファイナンス機関に配属されたのが、金融機関で勤務し始めるきっかけでした(笑)

実際に中に入ってみて、金利がこんなに高くてもワークするんだな、とか、またキャッシュのままでお金を貸してしまうとお金を借りた人がお酒を買いまくってそのお金がなくなってしまうとかは中米の途上国ではざらだったので、貸付を行うときは牛や豚を購入して引き渡すなどいろいろな工夫がなされていました。

杉山:たしかに並木さんは金融のみというより開発経済や途上国支援の全般に興味を持たれていましたね!

開発金融はどれくらいからご存じだったのですか?

並木:バックグラウンドとしては学生の時から勉強したりして知っていました。

マイクロファイナンス機関が様々な工夫をした貸付を行い、途上国でも貸し倒れがそれほど多くないとか。。

実際に自分がマイクロファイナンス機関で勤務してもやはり貸し倒れはそれほど多くないという印象でした。

もちろん、業務量としては8割くらいが貸し倒れ対応に追われていたイメージはありますが。。


子供のころから身近に格差を感じる環境に

杉山:学生の時から開発金融を勉強されていたということは、開発経済、途上国支援全般に興味を持たれたのはもっと子供のころとかなんですか?たしか子供の時にも中米にいらしたことがあるんですよね。

並木:親の赴任で5歳から10歳まではグアテマラとペルーに、それぞれ2年と3年間住んでいました。

当時そういう国では車に乗って移動をしていると道のそこらへんで寝ている人がいるとか、近くの車が強盗に襲われているとかを見るのが普通だったので、子供心にも格差をとても身近に感じました。

そういう原体験があり、子供のころから自然と開発経済に興味を持つようになっていたのだと思います。


近未来の途上国支援の姿は

杉山:そういった途上国支援、開発金融に関心が強い中で「クラウドクレジットという場を活用してこういうことを成し遂げたい!」ってどんなことがあります?

並木:ちょっと近未来というか抽象的な例になりますが、今ってグローバルと言われますが、クラウドクレジットの事業を行っていても実際には税制とか外為規制とか、途上国支援を行うためのお金の流れの壁になっている規制って結構多いですよね。

政権が左派だったら海外投資家に対してやたら厳しい、とかも。

現実にはそういう現状に抗えないところもあるとは思うのですが、例えばレガシーになってしまっている外為規制もビットコインを用いた送金によって途上国支援のためのお金がうまく回るようになって。。とか言うと危険思想ですかね(笑)

杉山:(笑)たしかにその辺り、近い未来に整理がつくかもしれないですよね。


ベンチャーの希少資源を最適配分

杉山:並木さんには執行役員として会社の運営を行ってもらうと同時に、当社のシステムに関わるプロジェクトマネジメントも行っていただいていますが、そちらどうでしょう。

並木:私は全体を俯瞰するというのが好きなのだと思います。一般的なことでも身近なニュースより世界経済の動向とかに興味がありますし、会社の業務でも全体をみてその中で自分がどこにいるかを見て、最適解をみつけるようにしています。

ベンチャー企業である当社は当然リソースが限られているわけですが、希少資源の最適配分を行いどのようにアウトプットを最大化するかも考えるようにしています。

メンバーが気持ちよく才能を発揮できる場を作れればと思っていますが、単純に環境づくりにとどまらず、みんなそれぞれ一番はまるポジショニングがあると思うので、現場の最適解をみつけるというか、チームのアウトプットが最大化する役割分担を考えています。

当社が今後エンジニアの方が増えていくステージにはいったため、ワクワクするとともにもちろん責任感も感じています。

テクノロジーの知識も、エンジニアの方との役割分担はあるといっても自分ももっとつけていかなければと思っています。


「自分が知らないということにも気づいていない」ことにアンテナをはる

並木:バックグラウンドの話にはなりますが、哲学や知識論も好きです。

杉山:知識論って何でしたっけ?(笑)

並木:知識には3種類あって、知っていること、知らないことを知っていること、知らないことを知らないこと、です。

2つ目の「知らないことを知っていること」をきちんとおさえておけば、自分自身が専門ではない分野についても専門家の方と協議することによって物事を前に進めていけると思いますが、「自分が知らないということにも気づいていない」穴がどこに潜んでいるか、常にアンテナをはるようにしています。

杉山:「自分が知らないということに気づいていない」は事業スピードの遅さに直結するため、僕も非常に恐れております。


ベンチャー企業から社会に新しい価値を

杉山:Wantedlyで当社で働くことに興味を持っていただいているかもしれない方に一言お願いします。

並木:クラウドクレジットのようなベンチャー企業では自分たちで新しいものを作っていけるということが一番の魅力だと思いますし、ぜひ一緒に新しい価値を社会に生み出していければと思っています!

杉山:ありがとうございました!

3 いいね!
3 いいね!