ハカルプラス株式会社 アグリテック事業本部で進めている、非破壊型硝酸態窒素センサー「Folina(フォリナ)」を活用した取り組みが、農林水産省の「基盤確立事業実施計画」に認定されました。

ハカルプラス、硝酸態窒素センサー「Folina」を活用した化学肥料低減の取組計画が基盤確立事業実施計画に認定。
Folinaとは
Folinaは、作物の葉を切らずに、葉に含まれる硝酸態窒素濃度を測定するセンサーです。
葉を挟むだけで約7秒で測定できるため、従来のように葉や葉柄を採取し、搾汁して測定する方法と比べて、栽培現場で継続的に使いやすいことが特長です。
ウクライナ情勢や中東情勢などによる生産資材価格の高騰、エネルギーコストの上昇、温暖化による栽培環境の変化。
食糧生産の安定化は、これまで以上に難しくなっています。
そうした中で、私たちが目指しているのは、単に測定器をつくることではありません。
作物の状態を数値で見ながら、必要なときに、必要な量だけ肥料を使う。
その判断を支える「栄養診断の仕組み」を、現場で使い続けられる形にしていくことです。
基盤確立事業実施計画
今回の認定に向けた準備は、最初から大きなプロジェクトとして整っていたわけではありません。
制度を読み込み、Folinaの技術がどの認定区分に当てはまるのかを整理し、化学肥料低減への寄与、実証計画、販売計画、普及の考え方を一つずつ言語化していく。
その初期の申請準備は、ほぼ一人でこつこつ進めてきました。
正直、派手な仕事ではありません。
資料をつくり、言葉を選び、何度も論点を整理するような、地道な作業の連続でした。
ただ、その過程で強く感じたのは、Folinaは「測る機械」ではなく、農業現場の判断を支える仕組みとして育てていくべきだということです。
もちろん、今回の認定は一人で成し遂げたものではありません。
研究機関の先生方、生産者の皆さま、社内外の多くの方々の協力があり、技術検証、現場評価、販促準備、制度対応が少しずつつながって、今回の認定に至りました。
ここがゴールではなく、ここからが本番です。
まずは施設トマトを対象に、測定条件や運用方法を整理し、化学肥料使用量の低減と収量・品質の維持を両立できる栽培管理の実証を進めていきます。
食糧生産を取り巻く環境が不安定さを増すなかで、私たちにできることは、一足飛びに世界を変えることではないかもしれません。
それでも、作物の状態をきちんと見て、現場の判断を少しでも支える技術と仕組みを届けていく。
ハカルプラス アグリテック事業本部は、これからも農業現場に根ざした技術開発と社会実装に取り組んでいきます。
農業、計測、データ、ものづくり、現場実装。
その交差点で、新しい栽培判断の仕組みを一緒につくっていきたい方と出会えたらうれしいです。