転機は「このままでいいのか?」という疑問
SIerで8年間、数多くの大規模プロジェクトに携わってきました。
給与は安定し、福利厚生も充実。でも30歳を過ぎた頃から、「このまま定年まで同じことを続けるのか?」という疑問が頭から離れなくなりました。
特に印象的だったのは、若手エンジニアが「生天目さんのような働き方をしたいです」と言ってくれた時。嬉しい反面、「本当にこれが理想的な働き方なのか?」と自問自答する日々が続きました。
独立への第一歩は「副業」から
いきなり会社を辞める勇気はありませんでした。まずは週末の副業からスタート。
知人の紹介で小さなWebシステム開発案件を受注し、要件定義から実装、運用まで一人で担当しました。
この経験が目から鱗でした。大企業では細分化された業務の一部しか見えませんでしたが、
小さな案件では全体像が見渡せる。クライアントの「ありがとう」の声が直接聞ける。
技術的な判断も自分で下せる。
「これだ」と思いました。
スタートアップという新天地
独立後は、スタートアップ企業の技術支援を中心に活動しています。
大企業とは真逆の環境ですが、そこにこそ面白さがあります。
限られたリソースで最大の成果を出す必要がある。技術選定から開発手法まで、
すべてが事業成長に直結している。スピード感も全く違います。朝に仕様変更があって、
夕方にはリリースなんてことも珍しくありません。
SIer経験が活きる瞬間
「大企業の経験は無駄だったのか?」と聞かれることがありますが、全くそんなことはありません。
大規模システムの設計経験、品質管理の知識、プロジェクト管理スキル。
これらは、スタートアップが成長段階で必ず必要になる技術です。創業期の「動けばいい」から、
成長期の「安定して動く」への移行時期に、SIer経験が大きな価値を発揮します。
自由には責任が伴う
フリーランスになって最も実感するのは、「自由には責任が伴う」ということです。
技術選定を間違えれば、システムが破綻するリスクを負う。スケジュール管理を怠れば
、クライアントの事業計画に影響を与える。すべてが自分の責任です。
でも、その責任の重さこそが、エンジニアとしての成長を促してくれています。
これからのビジョン
現在は個人として活動していますが、将来的にはチームを組んで、より大きな価値を提供したいと考えています。SIer出身の安定感とスタートアップの柔軟性を併せ持つ、新しい形の技術支援チームを作りたい。
まだまだ道半ばですが、毎日が学びの連続で充実しています。