秘密基地の隠し扉と淹れたての珈琲
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こんにちは!城間勝行です。
幼い頃に誰もが一度は憧れたであろう、自分たちだけの秘密基地とそこに隠された怪しげな扉。そして、仕事の合間に張り詰めた気持ちをそっと解きほぐしてくれる、温かくて深い香りの淹れたての珈琲。一見すると交わるはずのない二つの景色ですが、私は日々のシステム開発という仕事と向き合うとき、いつもこのワクワクする隠し扉と、ホッとする珈琲の両方を心の中に思い描いています。
新卒で入社した大手企業での約八年間、私が携わっていたのは、まさにあの厳選された豆を正確な温度でじっくりと抽出していく珈琲作りのような実直な開発スタイルでした。数千人規模の人々が毎日利用する業務基幹システムや、企業の活動を根底から支えるアプリケーション。そこでは、お湯の量や蒸らし時間を一秒も違えずに守るように、要件定義から設計、実装、テスト、そして日々の保守運用にいたるまで、一歩ずつの工程を誠実かつ丁寧に積み重ねていくことが求められます。誰もが安心して利用できる頑丈な仕組みをルール通りに作り上げる。その中で培った確実な技術と上流工程の深い知識は、今でも私のエンジニアとしての誇りであり、すべての基礎となっています。
一方で、独立してフリーランスとなり、スタートアップの企業とチームを組んでプロダクトを動かすようになってからは、私の前に広がる景色は次に何が飛び出すか分からない秘密基地の隠し扉へと変わりました。そこには、あらかじめ決められた正解のルートも、安全が保証された平坦な道もありません。まだ要件が固まりきっていない混沌とした暗闇の中、今どんな機能やサービスを作れば利用者の心が躍るのかを、少人数のチームでスピード感を持って探り当てていく必要があります。仮説と検証を何度も繰り返し、隠された扉を次々と開けていくように柔軟にプロダクトの設計を書き換えていく。その予測不能でスリリングな変化の連続が、エンジニアとしての私の創造力を激しく刺激するのです。
珈琲を淹れるような緻密な計算と誠実さを持っているからこそ、私は秘密基地の扉を開けるような自由で挑戦的な現場であっても、決して軸をぶらさずに安定したシステムを構築することができます。単に依頼されたコードを書くだけの作業者ではなく、ビジネスとしての成功を見据えた改善案を自ら提案できる存在でありたい。そう願いながら、今日も心地よいスピードで新しいコードを紡いでいます。
整然としたルールが生み出す安心感と、何が起こるか分からない変化へのワクワク感。その二つが交差する場所にこそ、人の心を動かす素晴らしいサービスが誕生します。確かな知恵を胸に抱きながら、新しい扉の向こう側へ一歩を踏み出すように、今日も一歩ずつ確実な足取りで開発の冒険を続けていきます。