Feel Happy
ボーカル(時々ウクレレ):加藤小百合 ボーカル&キーボード&作詞作曲:伊藤武仁 からなるデュオです。 昭和の懐メロから洋楽、オリジナル曲など、多種多様な演奏をお届けします。
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Photo by Anya Chernykh on Unsplash
ちょうど今、Spotifyで薬師丸ひろ子さんの曲を聴いています。
「セーラー服と機関銃」「WOMAN~Wの悲劇より~」、最近では連続テレビ小説「あまちゃん」の挿入歌「潮騒のメモリー」などでよく知られていますね。
お若い頃も今も変わらず、言葉だけでは形容できないような、美しさと清廉さ、純粋さ、あたかかさ、豊かさ、穏やかさ、優しさ、清らかさ、時に妖艶な響き、包容力、思いつけば止まることのない言葉が出てきます。
その神秘的かつそばに寄り添ってくれる声に浸っていると、ささくれだった心も滑らかに整っていく感じがあります。
そして薬師丸ひろ子さんは、私たちのデュオ・Feel Happy!?の結成と、後の恋愛、夫婦関係にまで導いてくれた方なのです。
始まりは「セーラー服と機関銃」
絆が深まった名曲、「WOMAN~Wの悲劇より~」
パートナーからの「無茶ぶり」と、見せてくれた真意
必死だった10日間が、お互いの絆を強めたと思う
薬師丸ひろ子さんには、心から感謝しています
事の始まりは、薬師丸ひろ子さん歌唱の大ヒット曲、「セーラー服と機関銃」。主演された映画のタイトルでもあり、今でもコンサートや紅白歌合戦で歌われていて、薬師丸ひろ子さんをあまりよく知らない方でもこの曲はご存じなのではないでしょうか。
イントロの躍動感と根底に残るもの悲しさ、切ない歌詞と美しいメロディがとても印象的ですね。
私は音楽、演奏を始めたころは、ボーカル一本ではなくウクレレ弾き語りをしていました。そろそろボーカルメインで進めたいと思い、なぜか「セーラー服と機関銃」のカバーを希望。
とはいえウクレレで弾き語るわけにもいかないため、ピアノかギターか弾いてくれる人を探していたら、思いついたのが後に主人となるパートナーでした。
そうとは言っても、キャリア何十年の彼と3年の私では、経験数が雲泥の差。スマホを握りしめ、心臓をバクバクと言わせながらお願いのメッセージを打ち、送信後はドキドキしっぱなし。
何を思ったのか彼からもOKのお返事が届き、飛び上がって喜んだ記憶があります。
今までソロで演奏していた私が、2人体制へ。誰かと演奏し、一緒に響かせる。
「新しい流れになるんだろうな」と、OKのお返事から数日間は「足の土台が揺らぐような」感覚が続いていました。
(顔合わせと、最初の練習時の動画です。今見ていると、色々と初々しいですね、笑)
ありがたいことに、私は「1曲のコラボだけでもいい」と思っていたのですが、「デュオとして活動しようよ」と誘っていただき、Feel Happy!?を結成しました(コメダ珈琲店での誓いでしたね)。
(よろしければ、Youtubeチャンネルを見ていっていただけますと嬉しいです)
この時私たちはまだまだ音楽上でのパートナーでしたが、彼の車に乗せられた時、「あ、この人好きだな」という感覚が降りてきた……ことを鮮明に記憶しています。
結成当時こそは「どこかお互い深い理解と連携のあるパートナー」、その後約1か月で恋愛のパートナーにも。
この短期間でそこまで進んだ背景には、間違いなくこの曲があると思います。
薬師丸ひろ子さんのヒット曲の中でも「名曲」として知られ、「Wの悲劇より」の主題歌。松本隆さん作詞、呉田軽穂さん(ユーミンさん)作曲の、昭和の傑作としても有名ですね。
もの悲しくも限りなく美しく、悟ったような優しさを伴う薬師丸ひろ子さんの歌唱が、この曲の魅力をどこまでも高めていると思います。
実は初練習から帰宅後、彼から「WOMAN練習しといて!」と注文が入っていたのです。当時の私にとっても、この曲は「いつかできたらいいな」と憧れていた曲でもありました。
でも、これは昭和の名曲の一つにも数えられる難しい曲。サビにかかると高音域が続くこともあり、はじめての個人練習では目の前が真っ白になり、(恐らく酸欠)、椅子からひっくり返ったことも(笑)。
不安になって「できるまでに1か月ください」と主人にお願いするも、「ダメ!」と断られ。
「歌というものは、1か月なんかじゃ完成しない。しっかりとものにするまでには、1年はかかるものなんだよ。それも自分の練習だけで完結するものでもない、人前に出して、出して出して、主観的にも客観的にも研ぎ澄まされて、ようやっとできあがる。それを覚えておいてください」との添え書きもありました。
最後の敬語に、真摯さと、どこか甘えを突き放すような冷たさが宿っているような感じがありました。
結果、10日くらいで練習したと思います。
きちんとやらないわけにはいかない。
いい加減な出来で次の練習へ持ち込んだら、彼は気を悪くするんじゃないか。怒ってスタジオから去ってしまうかもしれない。
そうなったらどうしたらいいだろう。一緒に組めて嬉しかったのに、私はどれだけのショックを受けるだろう。
練習にかけるモチベーションの原動力は、ただただ不安感。やっと得られたものを失いたくない、との焦燥感もありました。
いざやってきた、次回の練習。案の定、「まだまだだねー」とは言われたのですが、最初の関門はクリアしたようでした。
できるできないにかかわらず、難問にどう接するか、私の姿勢を見たかったようです。
そこからの恋愛までの発展は、まさにトントン拍子でした。
彼から誘われ、歳の差もあるために戸惑ったものの、受け止める気持ちが勝っていました。
あの時の必死さと彼の真意が私たちを強く結び付けてくれたと、今ではそう思ってやみません。
それから数年、練習やライブ、録音、ラジオ出演、デートもろもろ、喧嘩やすれ違い、闘病、ピンチへの共闘、助け合いなどを経て、今結婚話を進めています。
私にとって薬師丸ひろ子さんは、ずっと追いかける歌手の方の一人です。
「追いつきたい」だなんて言えないけれど、少しでも近づきたい。「あの声になれるのなら、自分の声は失ってもいい」と切望することさえありました。
でも同時に、薬師丸ひろ子さんが私とパートナーの出会いのきっかけとなり、パートナーとしての絆を強め、恋愛から婚約、結婚にまで道筋を作ってくれたことは変わりません。
その感謝を胸に、薬師丸ひろ子さんの歌をこれからも歌っていきます。