新入社員の苦悩から脱出した話
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目次
スタートしたときの苦悩
自分が変わろうと思ったきっかけ
失敗の日々
新たな出会い
一歩ずつ成長を実感する
成功を積み重ねる
成功の秘訣
まとめ
スタートしたときの苦悩
私は小売店に、事務職として期待に胸を膨らませて入社しました。
入社式の日はワクワクした気持ちで迎えたことを今でも覚えています。
まだ学生気分だった私は、社会人としての基礎を叩き込まれるような研修がとても厳しく感じました。
2週間の研修を終えると、一緒にいて心強かった同期とも離れ不安な気持ちで配属先に出社することになります。
店舗の環境は研修で習ったようなものとは全く違っていて、バタバタと忙しく、初めての状況に慌ててしまいました。
先輩が手を差し伸べてくれますが、今私が抱えている状況すらも説明できず、みんなに迷惑を掛けてしまったと落ち込みました。
店舗配属から1カ月も経つと、入社した頃のワクワクした気持ちはどこにもなくなっていました。
自分が変わろうと思ったきっかけ
ある日、同期と食事に行ったときのこと。
配属先の話で盛り上がったのですが、私は同期たちが楽しく仕事をしているように見えました。
私がこんなにも悩んでいるのは、やっぱり自分がダメなのだと。
しかし、同期には負けていられないという気持ちがふつふつと湧いてきたのです。
失敗の日々
決意を新たに出社をしたものの、私はこのとき、気持ちを入れ替えるだけでは何も変わらないということに気づいていません。
結局は失敗の毎日で、同じ失敗が先輩にバレるのが怖くて、報連相すら怠るようになってしまいました。
また注意を受け、失敗ばかりが頭の中をぐるぐると巡り仕事に集中できません。
簡単なことでも失敗をし、まさに踏んだり蹴ったりな状況でした。
新たな出会い
入社から半年が経ったころ、私はこの会社には向いていなかったのかもしれないと考えていました。
転職を視野に入れていたそんなとき、あるお客様との出会いがありました。
「あなたはとても笑顔がすてきだね」と褒めてくれたのです。
そのお客様は、毎回お店に来るたびに褒めてくれて、こんな私でも良いと言ってくれる方がいるのだととても驚きました。
事務作業より苦手だと思っていた接客で、まさかお褒めの言葉を言ってもらえるとは思ってもなく嬉しくなりました。
この出来事が、もう少し頑張ろうと思いとどまるきっかけになります。
一歩ずつ成長を実感する
もっとできるようになりたいと思い、先輩方がどんな対応をしているのか、立ち振舞や電話対応を研究。
使えるようになりたいと思ったフレーズは、何度もシュミレーションしました。
1番苦手としていた電話対応で、スムーズにお客様と会話ができるようになったのを実感したのです。
成功を積み重ねる
他のお客様も私の対応が良かったと褒めてくれる人が増えてきました。
また、お客様対応が上司からも評価され仕事をどんどん任せてもらえるように。
毎日1回は怒られていたのが、1年経つころには気がついたら怒られなくなっていて、自信がついてきました。
お客様対応が楽しくなり、接客の時間が作れるように事務作業を効率よくする工夫を考えます。
接客だけでなく、事務作業のレベルアップにもつながりました。
まわりのスタッフからは、私がいると本当に助かると言ってもらえるようになり、信頼を得られたのだなと感じています。
5年目のときにこの店舗から離れることになったのですが、先輩方から「今までいた中で1番の事務スタッフだよ」と言われたときはとても嬉しい気持ちになりました。
成功の秘訣
5年目以降は後輩を指導する立場にもなり、入社して先輩に怒られていたころからは想像もできません。
成功できた秘訣は以下のことが挙げられます。
◯接客
・とにかく明るく笑顔で接する
何があっても、接するお客様には関係はありません。
気持ちを切り替えることが大切です。
・コミュニケーションについて学ぶ
先輩はどのように話しているのか、書籍でコミュニケーションの基礎を読んでみるなど、学び方はいろいろあります。
さまざまな角度からコミュニケーションについて学ぶと、コミュニケーションの幅が広がったことに気がつきました。
・仕事に必要な知識を身に付ける
仕事にはどの職種でも、専門知識が必要です。
お客様によく聞かれる内容は、最低限身につけると信頼されやすくなります。
◯事務作業
・自分専用のマニュアルを作る
もともとマニュアルがあったとしても、実際にやってみて気づいたことがあるはず。
気づいたことをメモするだけで、自分だけのノートが出来上がり効率がアップします。
・失敗した内容を記録する
失敗は最高の学びの機会です。
同じ間違いを繰り返させないようにするためにも、記録しておくと記憶にも残りやすくなります。
・先輩からの教えは必ずノートにまとめる
まとめているとわからないことが出できたら、早めに質問します。
先輩の時間を奪わないためにも、同じことは何度も聞かないようにするのも大切です。
まとめ
入社したころの私は、本当に落ちこぼれ社員でした。
たくさんの失敗を繰り返したからこそ、多くの学びを得て近道が見つかったように思います。
失敗はしないほうが良いですが、すぐにダメだと落ち込む必要はありません。
次、失敗しないようにするにはどうしたら良いかを考えることが大切だと学びました。
入社した会社が自分に合わなかったとしても、ここで頑張ったこと自体が成功体験です。
転職先で必ず活かせることがあります。
きっと良い未来が待っています。