佐藤誠之|武豊町/半田市 | 地域の人に教わった「急がない開発」。東京時代には気づけなかった仕事観
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東京でエンジニアとして働いていた頃、プロジェクトは常に納期との戦いでした。
スケジュールに追われ、夜遅くまで残業することも当たり前。
効率やスピードが最優先で、「止まること=悪いこと」と思い込んでいました。
ところが、武豊町や半田市で暮らしながらフリーランスとして開発をするようになってから、
その価値観が大きく変わりました。
地域の方々と触れ合う中で、「急がなくても大事なものは残る」という言葉を耳にしました。
農作業でも、焦って作業しても自然のリズムには勝てない。
むしろ丁寧に、ゆっくりと向き合う方が収穫につながると。
最初はその言葉が仕事にどう関係あるのか分かりませんでしたが、案件を進める中で
少しずつ理解していきました。
たとえば、要件定義の段階で焦って形にしてしまうと、後で手戻りが増えて余計に時間を取られる。
逆に、クライアントの「本当にやりたいこと」をじっくり聞き出し、
納得いくまで設計に時間をかけた方が、結果として全体の工数は減ります。
これまで「速さ」だと思っていた開発の本質が、実は「急がないこと」にあると気づかされたのです。
地方での暮らしは不便さもありますが、その不便さが「待つ力」や「丁寧さ」を自然と育ててくれます。
東京時代には見えなかった価値観を、今の暮らしと仕事の中で学んでいます。
「急がない開発」。それは単なるスピードダウンではなく、
クライアントに本当に価値を届けるための大切な姿勢だと感じています。