「『言葉が多い現場は、まだ二流。』救命センターの教授に教わったプロの静寂。」
お疲れ様です、中澤です。 30年のテレビマン人生、色々な「修羅場」を取材してきましたが、中でも忘れられない恩師がいます。
東京医大救急救命センターの雪岡教授。 視野が広く、専門外のことにも好奇心旺盛な尊敬する先生です。
ある時、先生が面白い実験の話をしてくれました。 救急ルームにカメラを設置し、二つのチームの動きを比較したそうです。
一つは、経験5年以上のベテランチーム。 もう一つは、経験3ヶ月の新人を含めたチーム。
結果は驚くべきものでした。 ベテランだけのチームは、驚くほど**「無音」**なんです。言葉がなくても、全員が阿吽の呼吸で自分の役目をこなし、鮮やかに命を救っていく。
一方、新人が一人混ざるだけで、現場には言葉が溢れ出します。指示、確認、時には怒号。 「言葉が増えるのは、人の動きが見えていない証拠だ」と先生は仰いました。
これ、実はテレビの現場も、そして今の動画編集も全く同じなんです。
気持ちのいい現場ほど、余計な音はしません。 プロ同士、最小限のコミュニケーションで最高の画を撮る。そして仕事が終わった瞬間に、初めてジョークが飛び出す。あの独特の空気が、私はたまらなく好きです。
今の私はCapCutを相棒に一人で編集することもありますが、頭の中の「現場」は常に静かです。 無駄な手数を減らし、最短距離で本質を突く。 それが、私が数々の「現場」から盗んできた、最大の技術かもしれません。
さて、今日も私の編集画面は静かです。 その分、仕上がった動画が雄弁に語ってくれるはずですから。
※ストーリーでは政策の裏側や視点を公開しています。こうした感性やアプローチに共感いただける方と、新しいプロジェクトをご一緒できるのを楽しみにしています。