ボディメイクのゴールは大会出場だけじゃない。その根本原則とは?
はじめに:ボディメイクのゴールは、あなた自身が決めるもの
「ボディメイク≠大会出場」
このタイトルを見て、「最初の記事にしてはずいぶん過激なことを言うな」と感じた方も多いのではないでしょうか。
これは、私が学生時代にボディビル・パワーリフティング部に在籍していた頃からずっと感じていた「ボディメイクの目的は、人それぞれ違うのではないか?」という、もやもやした気持ちを言語化する試みです。
先に明確にしておきたいのは、この記事はボディビルという競技そのものを否定するものでは全くない、ということです。私自身もこの競技が大好きですし、競技者の身内や友人に囲まれ、彼らを心からリスペクトしています。
この記事は、あくまで「健康維持や機能改善、シェイプアップのためにジムで運動を始めようと思っている方」に向けて書いています。昨今のフィットネス業界で、なぜか「ボディメイク=コンテスト出場」という流れに誘導されがちな風潮に対する、私なりのアンチテーゼです。
なぜ、ボディメイクのゴールが「大会出場」だけになりがちなのか?
私がこのテーマで記事を書こうと決意したきっかけは、共同代表である坂本との何気ない会話でした。
彼が以前、ビキニフィットネス競技者の方と話した際に、こんな話を聞いたそうです。
「減量末期は、食事が離乳食のようになることもある」
それを聞いた坂本は、こう言いました。 「それって、本来の『フィットネスを通じて健康な体を手に入れる』という目的からすると、どうなんだろう?もちろん、競技者として極限まで突き詰めることは本当に凄いことだ。でも、僕たちの使命は、お客様一人ひとりが持つ『こんな体になりたい』という理想像や目標、そのオーダーに応えることだよね」
この言葉が、私の頭の中にあったもやもやを、確信へと変えました。
フィットネスの本来の目的は「健康」であるはずなのに、SNSなどで目立つ「競技者」の姿が、いつの間にかボディメイクの唯一のゴールであるかのように見えてしまっている。これが、多くの初心者を混乱させ、時に過度なプレッシャーを与えているのではないでしょうか。
現場で感じる「目的の多様化」というリアル
私自身、学生アルバイトでパーソナルトレーナーとして活動していますが、お客様のニーズが明確に変わってきていると感じます。
最近の傾向として、入会されるお客様はすでにある程度の知識をお持ちの方が増えました。その上で、彼らが口にするのは非常に現実的で、生活に根差したオーダーです。
- 「仕事が忙しい中でも、健康的な体を維持したい」
- 「デスクワークで固まった肩や背中をほぐし、機能的な体を取り戻したい」
- 「きれいに洋服が着こなせるように、少しだけシェイプアップしたい」
これらは、大会出場を目指すような極端なトレーニングや減量を必要とするものではありません。むしろ、日々の生活の質(QOL)を向上させるための、地に足のついたボディメイクです。
このように、現場ではすでに「自分だけの目的」を持ったお客様が確実に増えているのです。
結論:あなたの「なりたい姿」が、あなただけの正解
改めて結論です。 ボディメイクのゴールは、必ずしもコンテスト出場ではありません。
健康のため、美しい姿勢のため、好きな服を着こなすため、日々の活力を得るため。その目的は100人いれば100通りあり、そのすべてが正解です。
もしあなたが、SNSで見るようなストイックな競技者の姿を見て、「自分にはあそこまでできないから…」とジムに行くことをためらっているのだとしたら、それは非常にもったいないことです。
あなたの「なりたい姿」を明確にし、その目標達成のためにトレーナーは存在します。過剰な情報に惑わされず、あなただけのオーダーメイドのボディメイクを始めましょう。それが、心身ともに健康になるための、最も確実な一歩となるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
さて、次回は共同代表である坂本の大会帯同の経験をもとに、「何かに挑戦する人への伴走」をテーマにお話しします。
今回の記事とは一見、矛盾したテーマに聞こえるかもしれません。しかし、私のトレーナーとしての軸は「お客様が心に秘めた『なりたい姿』という本質に寄り添う」ただ一点です。
それが「健康的な体づくり」であれ、「大会での勝利」であれ、私の役割は変わりません。目標に向かう人のモチベーションに、どう寄り添っていくのか。そんなサポートの裏側をお届けします。
次回もぜひ、ご覧ください。