人生後半で機嫌のいい人が手放したもの
「いつ会っても穏やかだな」
そんな人がいます。
いつも笑っているわけではない。
悩みがないわけでもない。
嫌なことが起きないわけでもない。
それでも、
どこか軽やかで、
機嫌よく生きているように見える人。
人生後半になるほど、
その“機嫌のよさ”は
その人の魅力になります。
では、
機嫌のいい人は
何が違うのでしょうか。
もしかすると、
新しく何かを手に入れたというより、
いくつかのものを手放してきた人
なのかもしれません。
■ 手放したもの① 「こうあるべき」という思い込み
若い頃は、
「こうしなければ」
「ちゃんとしていなければ」
という思いに
支えられることがあります。
けれど年齢を重ねると、
その“べき”が
自分を苦しくすることがあります。
もっと頑張るべき。
ちゃんとしなければ。
人に迷惑をかけてはいけない。
そうした思いが強すぎると、
心は休まりません。
機嫌のいい人は、
少しずつ、
その力を抜いています。
「まあ、いいか」
と思える余白を持っています。
その余白が、
心のやわらかさになります。
■ 手放したもの② 人と比べること
誰かと比べると、
心は疲れます。
あの人は順調そう。
あの人は恵まれている。
自分はまだ足りない。
そう思うほど、
苦しくなる。
でも人生は、
比べるものではなく、
味わうものなのかもしれません。
機嫌のいい人は、
他人の人生より、
自分の歩幅を見ています。
昨日の自分より、
今日の自分。
それで十分だと知っています。
■ 手放したもの③ すべての人に好かれたい気持ち
誰からも好かれたい。
嫌われたくない。
そう願うのは自然なことです。
けれど、
それを追い続けると苦しくなります。
人には相性があります。
合う人もいれば、
合わない人もいる。
それは悪いことではありません。
機嫌のいい人は、
それを受け入れています。
無理に合わせすぎない。
追いかけすぎない。
離れることも責めない。
だから心が軽いのです。
■ 手放したもの④ 過去への執着
「あの時こうしていれば」
そう思う日は誰にでもあります。
でも過去は戻りません。
何度考えても、
やり直せません。
機嫌のいい人は、
過去を忘れたわけではありません。
ただ、
過去に住まないのです。
経験として抱えながら、
今を生きています。
今日を大切にしています。
手放すことは、失うことではない
人生後半になると、
何かを増やすことより、
何を手放すかが
とても大切になります。
考えすぎること。
比べすぎること。
抱え込みすぎること。
頑張りすぎること。
それらを少しずつ降ろしていくと、
心が軽くなります。
表情がやわらぎます。
言葉が穏やかになります。
そして、
機嫌よく生きられる日が増えていきます。
手放すことは、
失うことではありません。
自分らしく生きるために、
余分な荷物を降ろしていくこと。
それが、
人生後半の豊かさなのかもしれません。
■ 次回へ続く
では、
人生後半に入ってから
「この人、年齢を重ねるほど素敵だな」と感じる人は、
どんな言葉を日々使っているのでしょうか。
次回は、
「人生後半、品のある人がよく使う言葉」
について綴ります。
――
梅村 崇貴