ダイビングは、人生の休符
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ダイビングは、人生の休符
〜止まることで、また歩き出せる〜
こんにちは。
沖縄の海でダイビングに携わっている海沼葵衣です。
私たちの毎日は、
気づかないうちに、とても速いテンポで進んでいます。
やること、考えること、守るもの。
「止まらずにいなければ」と、
いつの間にか自分を急かしてしまう。
そんな日々の中で、
ダイビングはふっと現れる
人生の“休符”のような時間だと感じています。
水中では、音が消える
海に入ると、
言葉が届かなくなります。
代わりに聞こえてくるのは、
自分の呼吸の音。
泡がはじける、やさしいリズム。
その瞬間、
「考える」から「感じる」へ、
心が自然に切り替わっていきます。
休符は、何もしない時間
音楽に休符があるから、
次の音が生きるように。
人生にも、
立ち止まる時間があるからこそ、
また前に進めるのだと思います。
ダイビングは、
頑張らなくていい時間。
役割を脱いでいい時間。
評価されなくていい時間。
ただ、
そこにいるだけでいい。
止まることを、許される場所
陸の上では、
「休む理由」を探してしまうことがあります。
でも海の中では、
理由はいりません。
今日は潜らない。
今日は浅めで。
今日は見学だけ。
それでも、
海は何も言わず、
ただ静かに受け入れてくれます。
休符があるから、人生は続いていく
無理をしなかった日。
何もしなかった時間。
立ち止まった選択。
それらは、
人生の流れを止めるものではなく、
整えるための間(ま)。
ダイビングがくれるのは、
前に進む力ではなく、
自分に戻る時間なのかもしれません。
おわりに
ダイビングは、
上達するためだけのものではありません。
人生の途中で、
深呼吸するための休符。
立ち止まって、
自分の呼吸を思い出して、
また歩き出すための時間。
もし今、
少し疲れていたり、
少し立ち止まりたかったりするなら。
海の中で、
そっと休符を置いてみてください。
沖縄の海は、
急がせることなく、
あなたのテンポを、静かに取り戻してくれます。