止まることを、自分に許せた瞬間
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止まることを、自分に許せた瞬間
〜進まなくても、価値は失われない〜
こんにちは。
沖縄の海でダイビングに携わっている海沼葵衣です。
ずっと、止まることが苦手でした。
何かしていないと、
前に進んでいないと、
自分の価値が下がってしまう気がして。
休むことも、
立ち止まることも、
どこか「負け」のように感じていたのです。
止まれなかったのは、弱かったからじゃない
今なら分かります。
止まれなかったのは、
弱かったからではなく、
一生懸命だったから。
ちゃんとやりたかった。
期待に応えたかった。
迷惑をかけたくなかった。
大人女性は、
そうやって誰かのために、
自分を後回しにする時間を
たくさん生きてきました。
ある日、体と心が先に止まった
理由は、はっきりしませんでした。
ただ、呼吸が浅く、
気持ちが落ち着かず、
「今日は違う」と感じた日。
そのとき初めて、
前に進むのをやめてみました。
怖かったけれど、
同時に、どこかほっとしている自分もいました。
何もしない時間が、教えてくれたこと
止まってみて気づいたのは、
何も失われなかった、ということ。
誰にも責められなかった。
価値が下がったわけでもなかった。
世界は、ちゃんと続いていました。
それどころか、
呼吸が戻り、
視界が少し明るくなり、
「また動けるかもしれない」と思えた。
止まることは、あきらめではなかった
止まることは、
投げ出すことでも、
逃げることでもありませんでした。
それは、
今の自分を守る選択。
その日、私は初めて、
「止まってもいい」と
自分に言ってあげることができました。
おわりに
止まることを許せた瞬間、
人生は不思議と、
少しやさしくなりました。
急がなくていい。
比べなくていい。
無理をしなくていい。
そう思えたとき、
また自然に、
一歩を踏み出せる日が来ます。
ダイビングも、人生も、
止まることがあるから、続いていく。
沖縄の海は、
あなたが立ち止まるその瞬間を、
静かに、まるごと受け止めてくれる場所です。