1つ目の言葉
『 品性 』
その言葉を選んだ理由
「何を言うかが知性、何を言わないかが品性、どう伝えるかが人間性」
この言葉に出会ったのは、SNSでした。ある作品に対する批判的な投稿に、「あなたがどう思うかは勝手だけど」という前置きとともに、この言葉で窘めるリプライが付いていたのです。それを読んだとき、思わず「たしかにそうだな」と深く頷いてしまいました。
3つの中で私が特に意識しているのが「品性」です。知性や人間性は、少し話しただけでは分からないことも多いものです。けれど品性は、言葉の選び方や振る舞いとして、自然と外ににじみ出てしまうものだと考えています。
この考えの原点には、生命保険の営業をしていた頃の経験があります。あるお客さまが、一般的にはメリットが大きいとは言いにくい選択をされたことがありました。私は思わず別の提案をしかけましたが、上司から「お客さまが一生懸命考えて出した答えだから、否定してはいけない」と言われました。正しい情報を伝えることと、相手の決断を尊重することは別物なのだと、そのとき初めて気づかされました。
正直に言うと、私は感情を置き去りにした「正論」を口にしてしまいそうになることがよくあります。言った側はスッキリしても、言われた側はきっと不快な思いをする。だからこそ、反論したくなったときには一度立ち止まり、「それは本当に正論か」「相手の気持ちを無視していないか」を考えてから口を開くようにしています。
エンジニアになった今も、この姿勢は変わりません。技術的に良いものかどうかだけでなく、「お客さまにとって」良いものかどうか。その視点を常に持ち続けることが、私なりの品性の示し方だと思っています。
2つ目の言葉
『 自己研鑽 』
その言葉を選んだ理由
物心ついた頃から、私はずっと「今の自分」に満足できない子どもでした。はっきりした理由は思い当たりません。ただ、新しいことを知りたい、もっと詳しくなりたいという知識欲が、いつも自分の中にありました。
その性分は、エンジニアになった今も変わりません。始業前や休憩時間には、最低でも週に一度は技術記事を読むようにしています。開発環境は一から自分で構築しました。最近は、増え続けるサイバー攻撃の報道をきっかけに、セキュリティやインフラの分野も学び始めています。知識を増やすだけでなく、さまざまな視点を取り入れることで、物事を客観的に見る「意識」も磨いていきたいと考えています。
いま特に力を入れているのが、AIにコードを書かせず、HTML・CSS・JavaScriptで自分の手でアプリを作ることです。AIが書いたコードが、セキュリティ・コスト・可読性・仕様の面で本当に最適なのか。それを自分で読み解ける力を身につけたいからです。
とはいえ、学びの道のりは平坦ではありません。「何が分からないのかが分からない」状態に陥ることもよくあります。分かっていること、分からないままでも先に進んでいいこと、今ここで解決しておくべきこと。その取捨選択には、何度も苦労してきました。そんなときは、AIに「今の状況」と「どうなりたいか」を伝えて思考の整理を手伝ってもらい、その答えを自分で検索して確かめるようにしています。
こうした積み重ねは、確実に仕事に活きています。自ら手を挙げて担当したPL業務やプリセールスは、慣れないことばかりで大変でした。それでも、壁にぶつかったときに「次に何をすればいいか」で迷うことはありませんでした。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
好きな言葉です。1年後には「この案件ならあの人だよね」と名前が挙がるエンジニアに、3年後には「この人に任せておけば大丈夫」と言ってもらえるエンジニアに。その日を目指して、これからも学び続けます。
3つ目の言葉
『 推し活 』
その言葉を選んだ理由
最後は、ちょっと肩の力を抜いて「推し活」です。
ここまで品性だの自己研鑽だのと真面目に語ってきましたが、白状すると、私の原動力のかなりの部分は推しでできています。
私の推しは、Snow Manの舘様こと宮舘涼太さん。きっかけは雑誌での一目ぼれでした。そこから気づけば、推し歴はトータルで約14年。人生のほぼ3分の1以上を推しと一緒に歩いてきた計算です。
推し活の内容は、ライブ参戦、CDやDVDの購入、動画視聴、そして聖地巡礼まで、わりとフルコースです。いちばん幸せなのは、やっぱりライブ。会場で、あるいはライブ映像で、全力でパフォーマンスする推しを見ている瞬間は、日々の疲れがきれいさっぱり吹き飛びます。
ちなみに、「この公式写真、まだ買ってなかったはず!」と意気揚々と購入したら、自宅にすでに何枚もあったことがあります。笑うしかありませんでした。推しへの愛は、ときに記憶力を超えていきます。
そんな推し活ですが、実は生活をしっかり整えてくれる存在でもあります。ライブがあると思えば自然と体調管理に気をつけますし、「仕事と家事が終わったら推しの動画を見る!」と決めた日は、驚くほど効率よく動けます。自分へのご褒美があると、人はこんなに頑張れるんだなと毎回実感しています。
何より、一生懸命に頑張る推しの姿を見ると、私も自然と背筋が伸びます。推しに恥じない自分でいたい。それが、品性や自己研鑽を大切にする理由のひとつなのかもしれません。
最後にひとつだけ。最近ちょっと笑えていないな、という方。ぜひ一度「Snow Man」で検索してみてください。きっと笑顔になれるはずです。