「外注管理だけで日が暮れる」そんな人事の孤独を救いたい。月150名の応募を1人で捌いた私が、あえて「クリエイティブ」を武器にした理由。
はじめに:なぜ、人事がデザインをするのか?
はじめまして。フリーランスとして採用広報・Webデザイン・採用実務の代行を行っている伊藤ありさと申します。
「元人事のデザイナー」 そう名乗ると、少し珍しがられることがあります。通常、人事は「管理部門」、デザイナーは「制作部門」と、全く別のキャリアとして扱われることが多いからです。
しかし、私はこの2つを分けることにずっと違和感を持っていました。 人事として採用の最前線に立っていた頃、私が常に感じていたのは、「伝えたい想いはあるのに、それを形にする手段(クリエイティブ)が手元にない」というもどかしさでした。
そして今、私はそのもどかしさを解消するために、人事の実務経験とWebデザインのスキルを掛け合わせた「採用広報ディレクター」として活動しています。
これは、ただの「転職物語」ではありません。 採用という現場で、非効率やミスマッチ、そして「終わらない外注管理」に疲弊しているすべての人事担当者様へ。 そこから脱却し、本来向き合うべき「人」と向き合うための時間をどう作るか。私の実体験を通じた、一つの解決策の提案です。
戦場のような日々。月150名の応募と「1分以内」の戦い
私のキャリアの大きな転機となったのは、整体・整骨院グループでの人事経験でした。 急成長企業。採用目標も高く、日々大量の応募者が訪れる、まさに「戦場」のような環境でした。
当時、私はその採用業務をほぼ1人で担当していました。 月間の応募者数は約150名。単純計算でも1日5名以上の新規対応に加え、面接調整、内定フォロー、入社手続き……。息つく暇もない状態でした。
そこで私が徹底したのは、「スピード」でした。 応募通知が届いたら、可能な限り「1分以内」、遅くとも30分以内に電話をかける。 なぜなら、求職者の熱量が最も高いのは「応募ボタンを押した瞬間」だからです。1時間後には他の企業の面接が入っているかもしれない。明日には熱が冷めているかもしれない。
「こんなにすぐに電話が来たのは初めてです!」 受話器の向こうで驚かれることが、私の密かな誇りでした。この徹底したスピード対応により、多くの優秀な方々とのご縁を繋ぐことができました。
しかし、走り続ける中で、ある「壁」にぶつかりました。 それは、「どれだけ実務を高速化しても、入り口(クリエイティブ)が弱ければ、すべてが無駄になる」という現実でした。
人事の悲鳴。「誰に頼めば正解なの?」
採用活動において、求人票やLP(ランディングページ)、SNSは企業の「顔」です。 しかし、当時の私はここで大きなジレンマを抱えていました。
「もっと現場の熱気が伝わる写真を使いたい」 「このキャッチコピーでは、求める人物像に響かない」 「スマホで見たときに、応募ボタンが押しにくい」
現場を知っているからこそ、改善したい点は山ほど出てきます。しかし、それを修正するには外部の業者に依頼しなければなりません。そして、ここに人事担当者を最も苦しめる「見えないコスト」が潜んでいました。
それは「バラバラの外注先へのディレクション業務」です。
SNS運用はA社、求人サイトの運用はB社、採用LPの制作はC社、そして人材紹介会社……。 それぞれに担当者がいて、それぞれに打ち合わせが必要です。
「弊社のターゲット層はこうで……」 A社に説明したことを、翌日にはB社にも同じ熱量で説明しなければならない。 C社から上がってきたデザインは綺麗だけど、現場の泥臭さが消えてしまっていて、「なんか違う」と修正依頼を出す。 そうこうしている間に、SNS運用のA社からは「素材をください」と催促が来る。
「私は採用担当なのか、それとも外注管理担当なのか?」
本来、人事が時間を割くべきは、応募者一人ひとりの人生に向き合い、自社の魅力を語り、入社後の活躍をサポートすることはずです。 しかし現実は、業者間の伝言ゲームや、意図が伝わらないデザインの修正指示に忙殺され、肝心の「人」に向き合う時間が削られていく。
「これでは本末転倒だ」 そう痛感しました。そして同時に、一つの仮説が生まれました。
「もし、採用の実務も、デザインも、SNSも、すべてを一貫して理解し、形にできる人間がいれば、この『負のコスト』はゼロにできるのではないか?」
それが、私がWebデザインを学び、フリーランスとして独立を決意した瞬間でした。
人事×クリエイティブ=「機会損失ゼロ」
現在、私はフリーランスとして、かつての私と同じ悩みを持つ企業様のサポートを行っています。 私の強みは、「実務の痛み」を知っていることです。
一般的なデザイナーにLP制作を依頼すると、「おしゃれなデザイン」は上がってきますが、「応募したくなる導線」になっているかは別問題です。 逆に、採用コンサルタントに依頼すると、「戦略」は立派ですが、それを具体的な「制作物」に落とし込むには別途制作会社が必要です。
私は、その両方を1人で完結させます。(またはチームプロジェクト)
「こういう人材が欲しい」と相談いただければ、 ターゲットに響くキャッチコピーを考え(人事視点)、 スマホで思わずタップしたくなるバナーを作り(デザイン視点)、 応募が来たら即座に面接調整を行う(実務代行)。
この「一気通貫」こそが、私のサービスの真価です。 窓口は私一人。だから、何度も同じ説明をする必要はありません。 世界観のブレも起きません。 そして何より、スピーディーにPDCAを回すことができます。
「伊藤さんに頼んでから、業者とのやり取りがなくなって本当に楽になった」 「応募者への対応スピードが上がって、辞退率が減った」
そう言っていただける瞬間が、今の私にとって最大の喜びです。
「採用インフラ」としての挑戦
私が目指している未来は、シンプルです。 「企業の採用担当者が、面倒な管理業務から解放され、純粋に『人』と向き合える世界を作る」ことです。
そのために、私はこれからもサービスの幅を広げていきます。 LP制作やバナー作成といった「点」の支援だけでなく、SNS運用、動画制作、そしてRPO(採用代行)までをパッケージ化し、「採用のことは、とりあえず伊藤に投げておけば全部うまく回る」と言われるような、採用のインフラのような存在になりたいと考えています。
「良い会社なのに、知られていない」 「魅力的な仕事なのに、伝え方が下手で人が来ない」
そんな「もったいない」を、世の中からなくしたい。 採用における機会損失をゼロにし、企業と求職者の幸福な出会いを一つでも多く生み出すこと。 それが、月150名の応募と格闘し、外注管理に悩み抜いた元人事である、私の使命だと思っています。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今、あなたが採用活動において、 「業者とのやり取りが面倒だ」 「デザインと実務が分断されていて、効果が出ない」 「もっとスピード感を持って採用を進めたい」 そう感じているなら、ぜひ一度お話しさせてください。
人事としての「共感」と、クリエイターとしての「技術」。 その両方の手を使って、あなたの会社の採用チームを強力にバックアップします。
一緒に、採用の「詰まり」を解消し、ワクワクするようなチーム作りを始めましょう。
(プロフィール情報) 伊藤 ありさ / 採用広報ディレクター
人材派遣業界の営業、電子部品商社の営業事務、生命保険営業を経て、整体院グループの人事へ。月間150名の応募対応と採用実務を経験した後、Webデザインを習得し独立。現在は「人事×クリエイティブ」を武器に、採用LP制作・SNS運用・採用実務代行をワンストップで提供している。