なぜ私は個人開発でプロダクトを作り続けているのか
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私はこれまで、いくつかのプロダクトを個人で開発してきました。そのきっかけは一つではなく、「作りたい」「使いたい」「試したい」という複数の動機が重なった結果だと思っています。
最初に本格的に取り組んだのは、日本語学習サービス「ChatJLPT」でした。
当時、JLPTの高レベル(N1・N2)を目指す海外学習者向けに、AIを活用した学習サービスはほとんど存在していないと感じました。特に欧米圏の学習者向けのサービスは少なく、「これは自分で作れるのではないか」と思ったのがきっかけです。
また正直なところ、「海外ユーザー向けにサービスを作れば、収益化できるのではないか」という考えもありました。
そこで私は、開発だけでなく、XやRedditでの発信、アカウント運用、Product Huntでの紹介、Google Workspaceの導入など、できる限り“プロダクトとして成立させる”ための取り組みを行いました。さらにSEO対策として、ランディングページの改善やブログ記事の作成、辞典ツールの開発なども行いました。
その結果、検索エンジンでの表示回数は徐々に増加しましたが、最終的には有料ユーザーを獲得することはできませんでした。
この経験から、「プロダクトを作ること」と「ユーザーに価値を届けること」は全く別の難しさがあると実感しました。
単に機能を作るだけでなく、「誰に、どのように届けるか」まで考える必要があるということを学びました。
一方で、別の動機から生まれたプロダクトもあります。
例えば「TOEIC Master」や「MyGantt」は、既存のサービスに対して「この機能に対して毎月課金するのはもったいない」と感じたことから、自分で作り始めたものです。結果として、自分の用途を満たすだけでなく、実際に300名以上のユーザーに利用されるサービスとなりました。
また、「Cheess! OCR」は、論文を読む際にPDFからテキストをコピーできない不便さを感じたことがきっかけでした。
「自分が日常的に使うツールは、自分で作った方が早い」と考え、スクリーンショットからテキストを抽出できるMacアプリとして開発しました。
これらの経験を通じて、私の中で一つの考えが明確になりました。
それは、「アイデアを形にし、実際に使われるプロダクトとして成立させること」そのものに強い面白さを感じているということです。
うまくいったものもあれば、うまくいかなかったものもあります。
しかし、その過程で得られた「作る力」「試す力」「改善する力」は、どのプロダクトにも共通して活かされていると感じています。
今後も、分野にとらわれず、自分の興味や課題意識からプロダクトを生み出し続けたいと考えています。そして、個人開発で培った経験を活かしながら、より多くのユーザーに価値を届けられるプロダクト開発に携わっていきたいと思っています。