締切2週間。3日で1万文字を書き切るためにやったこと
フリーランスシナリオライターの永久保セツナです。
今回は「3日で1万文字書ききった方法」についてお話します。
●はじめに
以前、カクヨムの10テーマコンテストへの参加作品を書きました。
https://kakuyomu.jp/works/2912051595724782038
選んだテーマは「モブな僕らの青春」。
ふとネタが降りてきて、書こうと思ったのが3月16日。
締切は3月31日。
実質2週間くらいしか時間がありません。
――短期決戦で行くしかない。
普段は「長期・分散・積立」で執筆を信条としていますが、流石に2週間でそれは厳しい。
というわけで、この限られた時間で私が何をしたか見ていきましょう。
●最初にやったこと
私は「途中を考えない代わりに、最初と最後だけは絶対に決める」タイプです。
これは私が普段からやってることなんですけど、まずスタート(書き出し)とゴール(結末)を決めます。
今回は「モブな僕らの青春」なので、モブを用意します。
「僕ら」だから複数人ですよね。4人組にしましょう。
モブ男子4人組がバカみたいな話をしながらわちゃわちゃする感じのスタート。
キャラはメガネ、出っ歯、オタク、ぽっちゃりくらいのアバウトな感じがモブっぽい。
モブの1人が主人公になりかけるけど、他の3人が阻止する、みたいな感じで。
ゴールは主人公になりかけたモブが、クリスマスデートのお誘いを断ってモブに戻る選択をする、みたいな感じ。
私のやり方がプロットをあまりきっちり作らないんですよね。
スタートとゴールだけ決めて、途中の道草はキャラに任せる感じ。
なので、キャラが勝手に自走するまで設定を作り込むのに注力します。
●キャラ設定
メガネ:理論派
出っ歯:ツッコミ
オタク:補足
ぽっちゃり:善人
役割を明確に分けることで、会話だけで話が回るようにしています。
ちなみに、モブなのでだいたい特徴で呼ばれるんですけど、4人ともちゃんと名前はあります。
メガネ:女ヶ沢(めがさわ)、出っ歯:出羽(でば)、オタク:小田倉(おたくら)、ぽっちゃり:熊田(くまだ)、みたいな感じ。
モブが主人公格になると名前が解禁される、みたいな感じ。
●各話の作り方
毎話「〇〇は危険だ」構文なんですよね。
メガネのセリフが発端になって始まる感じ。
・席替え
・ヒロイン接近
・コンビニ
・窓際
・クリスマス
全部ラブコメの文脈なんですけど、モブが主人公になるとヤバい世界観なので、これらが全部恐怖要素になる。
1話1ネタを心がけているので、書くときに迷わないようになっています。
●執筆ルール(短期決戦用)
・修正しない
・とにかく前に進む
・会話多め
「修正しない」「とにかく前に進む」は、書き終わったあとに推敲するのが前提だからです。
2週間しか時間がない場合、立ち止まる余裕がありません。
修正も推敲も、完結まで書いてから。
「会話多め」は私の執筆スタイルの話なんですけど、世界観の説明とか必要なところは全部キャラのセリフや会話に逃がしています。
地の文で長々と説明するよりも、キャラの会話で開示したほうが、読者は楽しく読めます。
●結果
2週間の期限の中で、3月16日~18日の3日間で1万文字を書き終えて完結しました。
スタートとゴールを決めたおかげで、構成も崩れず、投稿までこぎつけました。
これでコンテストに受賞するかどうかはまた別の話なんですけど、
小説って「完成させることに一番価値がある」んですよね。
1作品を完成させるたびに、経験値が積み上がるゲーム。
逆に言うと完成させた経験がないと、いつまでも上達しない。
私も打ち切りエンドみたいな小説を書いたりしてましたが、それがあって今があると思っています。
もし今、書きかけの作品があるなら、まずは最後まで走り切ってみてください。