理学療法士がライターになった理由——情報の壁を、文章で崩したい
理学療法士として働いていた頃、ある光景が頭に焼き付いた。
退院前の患者さんが、リハビリの資料を丁寧に受け取っている。その目は少し不安そうで、こんな言葉が返ってきた。「書いてあることはわかる。でも、家に帰ってどうしたらいいかが、わからない」。
専門職として情報は届けた。でも、届いていなかった。そのことに気づいた瞬間だった。
その後、自分自身が患者側に立つことになった。
心疾患の診断を受け、これまでの働き方を見直さざるを得なかった。そのとき改めて思い出したのが、あの言葉だった。
「情報を届けるだけでなく、使える形にして届けること」——それを仕事にしようと決めた。
在宅でのWebライターとして活動する今、いちばんこだわっているのはひとつだ。
読んだあとに、「次の一手」が見えること。
専門知識を正確に伝えるのは当たり前。その先に「なぜ今これが必要か」「どう動けばいいか」「読んで何が変わるか」まで設計して書く。理学療法士として患者さんと向き合ってきた時間が、今は文章設計に変換されている。
最近は、インタビュー取材にも力を入れている。PTとして磨いてきた「聴く力」は、取材でも武器になる。医療福祉の専門家だけでなく、多様な生き方をしている人の声を読み手に届けることが、純粋に好きだ。
継続的に一緒に仕事をしてくれる方を、探しています。まずはお気軽にお声がけください。