サイゼリヤのテーブルについての雑感
全国どこに行っても見かけるサイゼリヤ。
ピザやパスタ、ワインまで手頃な価格で楽しめるので、人気がある理由もよく分かります。なかでも驚かされるのがサラダ類で、あのシャキッとした食感のものが300円台から味わえるというのは、本当にお得だと思います。サイゼリヤは一応「イタリアンレストラン」という位置づけなので、ふとユーロに換算してみたくなります。
2026年時点の相場で考えると、300円は 約1.6ユーロ程度(1ユーロ=約185円換算) になります。ローマやフィレンツェでは、この価格でサラダを出す店はまずありません。ベネチアになると、観光価格も相まって 8ユーロ前後はするでしょう。日本円に直すと1,500円以上ですから、けっこう高いと感じてしまいます。
実際、私がベネチアに行ったときも、二人で昼食を食べたら50ユーロくらいかかりました。当時のレートだと約7,000円くらい。吉野家の定食なら10食以上食べられるレベルです。
それに比べると、サイゼリヤなら似たような内容の食事をせいぜい1,000円程度で楽しめましたから、企業努力のすごさを感じずにはいられません。ただし、やはり採算性を追求した結果なのか、どうしても気になる弱点もあります。
それが、 テーブルの狭さ です。
サイゼリヤの「2人がけテーブル」は、実質的に一人用と考えたほうが良いかもしれません。二人で来店すると、たいていは4人がけの席に案内されます。逆に言えば、本当に2人がけテーブルに通されるのは、おひとりさまが多いように感じます。
実際、サラダ、パスタ、副菜と並べると、すぐにテーブルが埋まってしまいます。二人分を同時に置く余裕はなく、「まずサラダ、次に副菜、最後にパスタ」という順序で出してもらいたくなるほどです。
さらに困るのが、テーブル上に置かれた フォークやスプーンのカトラリーボックス です。サイズは大きめの筆箱くらいですが、もともと狭いテーブルではかなり場所を取ってしまいます。壁沿いにテーブルがあると、圧迫感が強く感じられ、肘が当たりそうになることもあって、地味にストレスです。
いっそのこと、カトラリーも水と同じようにセルフで取る方式にしたり、注文時に料理と一緒に持ってきてもらえたりすればいいのに、と考えてしまいます。あるいは、ほんの少しでもテーブルを広くできれば印象が変わるはずですが、席数とのバランスを考えると難しいのでしょう。
狭いテーブルでピザをカットしていると、「ああ、ここがローマだったらテーブルも広くて、周りはイタリア人で(当然ですが)、店員も適当に働いていても許されるんだろうな」と思ってしまいます。こうして改めて考えると、サイゼリヤは日本風にアレンジされたイタリアンレストランなのだと実感します。整然と並んだテーブルは、ローマにもフィレンツェにもジェノヴァにもありません。
このように、1,000円程度で十分満足できるサイゼリヤにも、こうした弱点はあります。
改善される可能性は低いかもしれませんが、いつか変わる日が来ればいいな、と願ってしまいます。