観察することが好きな性格。撮影という仕事で活きる資質
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初めまして。多賀朋毅です。
子どもの頃から、人をじっと見ている子だったと思います。
友達と遊んでいても、どこかで輪の外から全体を眺めているような感覚がある。
初対面の人と話す時も、言葉よりも表情や仕草が気になってしまう。
当時は少し変わった性格だと思っていましたが、カメラマンになってから
「これが自分の武器だった」と気づきました。
撮影の現場で一番大切なのは、シャッターを切る瞬間よりも前の時間だと思っています。
被写体がどんな表情をしている時に最も自然体か。光がどの角度から当たっている時に、その人の輪郭が一番きれいに出るか。場の空気が緩んでいるのはどのタイミングか。
こうした情報はすべて、観察からしか得られません。
広告制作会社にいた頃、先輩カメラマンに言われた言葉があります。
「カメラを構える前に、もっと見ろ」と。当時は少し悔しかったけれど、
今は一番大切なことを教わったと思っています。
人物撮影では特に、観察が成否を分けます。どれだけ機材が良くても、
被写体の本質を見抜けなければ、表面しか写せない。
逆に、その人が何を大切にしていて、どんな瞬間に本音が出るかを掴めると、
一枚の写真が別物になります。
観察が好きな性格は、長年コンプレックスに近い感覚もありました。
でも今は、この仕事を選んで良かったと素直に思っています。