一枚の写真に込められる感情。表現できることの幸せを語る
Photo by Daniel Akselrod on Unsplash
初めまして。多賀朋毅です。
写真を仕事にしていると、「いい写真ってどんな写真ですか?」
と聞かれることがあります。
毎回、少し考えてしまいます。
技術的な話はできる。構図、光、瞬間の捉え方。
でも本当のことを言うと、「見た人の中に何かが残る写真」としか言えないんです。
スタジオ勤務のころ、先輩カメラマンに言われた言葉があります。
「写真は記録じゃなくて、感情を保存するものだ」と。
当時はピンとこなかった。
でも広告の現場を経験して、人物撮影を重ねていくうちに
その意味がじわじわとわかってきました。
人を撮るとき、僕はその人の「普段見せていない何か」を引き出したいと思っています。
プロフィール写真でも広告のカットでも、被写体の方がリラックスして
ふっと素になる瞬間がある。
その一瞬を逃さないこと。
そこに集中しているとき、撮影という行為が単純に楽しいと感じます。
フリーランスとして独立してから、その感覚に正直に働けるようになりました。
クライアントとの距離が近くなり、「こういう写真にしたい」という対話が深くなった。一枚の写真ができあがるまでのプロセスに、以前より意味を感じています。
表現できることが幸せだと、今は迷いなく言えます。
写真を通じて誰かの感情に触れる仕事を、これからも続けていきたいです。