チェスの戦略眼と植物園の構築
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こんにちは!柿原格です。
広告代理店での戦略立案と、事業会社でのブランド運営を経験し、現在はフリーランスとして複数企業のマーケティング顧問をしております。
皆さんは、チェスの試合をじっくりと眺めたことがあるでしょうか。盤上の駒は決まった動きしかできませんが、全体の配置を俯瞰し、先々の展開を何手も先まで読み切ることで、鮮やかな勝利を収めることができます。実は、ビジネスにおける市場分析やターゲット設定は、このチェスの戦略眼にとてもよく似ています。
多くの人が商品を売ろうとするとき、目の前の売上ばかりに気を取られがちです。競合が値下げをしたからこちらも合わせようといった行き当たりばったりの手では、大切な駒を失う消耗戦になってしまいます。
大切なのは、あえて一歩引いて盤面全体を見渡し、自分たちが確実に勝てる市場と、理想的な顧客の姿という必勝の布陣を明確にすることです。徹底したリサーチによって他社と真っ向からぶつかるのを避け、独自のルートで進路を組み立てることが本質的な戦略の第一歩となります。
しかし、ただ完璧な戦略を組み立てるだけでは、人の心を本当の意味で揺さぶることはできません。そこで必要となるのが、多くの人を惹きつける植物園のような豊かな世界観の構築です。
一歩足を踏み入れるだけで、色鮮やかな花々に包まれ、心地よい記憶を植え付けてくれる植物園は、人々に深い感動を与えます。マーケティングにおけるブランディングも、この植物園を作る作業と同じです。
一過性の流行を追いかけるのは、一時的な切り花を並べるようなもので、根がないためすぐに枯れてしまいます。そうではなく、ブランドが持つ本質的な価値を丁寧につむぎ、長く愛される豊かな生態系のように育てていくことが重要なのです。
上流の戦略というチェスの視点で設計図を描き、ブランディングという植物園のように長く愛される世界観を届けていく。私はフリーランスという立場ですが、常に組織の内側にいるような強い当事者意識を持ち、クライアントの皆さまと同じ盤面に向き合って並走しています。単なる作業の代行ではなく、事業の成長にコミットする良きパートナーでありたいからです。