情報を"意思決定できる形"へ──私が構造化にこだわる理由
ビジネスにおける37年のキャリアを振り返ると、私は常に「点在する情報を整理し、つなぎ合わせて“判断できる形”にする仕事」と向き合ってきました。
営業・購買の現場で18年、行政書士として独立し企業顧問として14年、そしてWebライターとして累計368記事を執筆した3年間。
その中で何度も目にしてきたのは、価値あるサービスや努力が「伝わらない」ことで失われていく機会でした。
- 顧客の意図をくみ取れず、すれ違う商談
- 証拠書類が散乱し、審査で差し戻される申請業務
- 強みはあるのに、言語化できず機会を逃すケース
こうした現場を経験するうちに、私はひとつの確信にたどり着きました。
「優れたサービスや知識も、伝わらなければ存在しないのと同じである」
どれほど価値があっても、相手が理解できなければ意思決定は動きません。むしろ誤解や判断ミスを生み、機会損失につながる。この確信こそが、私を「情報を構造化し、意思決定できる状態に変える」という専門領域へと導いた原点です。
行政書士として磨いた、"証拠を整理し整合性を組み立てる構造化力"の原点
行政書士として独立した当時、私は建設業許可や経営事項審査など、複雑な制度と膨大な証拠書類の収集と整理に心血を注ぎ込んでいました。
申請に必要な書類はそろっていたとしても、バラバラに存在し、整合性が取れていない。その状態では、審査は必ず止まります。審査官は「わかりやすく整理された証拠」がなければ判断できないためです。
そこで私が徹底したのが、次のプロセスでした。
- ゴールから逆算し、手続きにおける優先順位を立てる
- 優先順位に基づき、クライアントに要請する証明書や証憑をリスト化する
- 集めた資料を、要件に基づいて業種別に仕訳・集計する
- 集計した施工金額と証拠書類を突合し、不一致ゼロで提出できる状態に整える
- 通帳の合算入金を分解し、該当する入金の内訳を可視化する
- 口頭説明が必要な内容は文書化し、審査官が短時間で理解できる形に落とし込む
この作業を繰り返す中で、私は気づきました。
「審査が通るかどうかは、情報の「正確さ」だけでなく、証拠の整合性が論理的に整理され、必要な判断ポイントが一目で追える形になっているかにかかっている。」
情報を整理し、判断ポイントを明確にし、視覚的に理解しやすい形に変える。この一連の作業こそが、私が「構造化」と呼ぶものの本質です。
"構造化"が企業の未来を変えた──そして、居場所がなくなった日
構造化の重要性が“業種を超えて通用する”と実感したのは、主婦5人で運営する小さなアパレル会社を支援したときでした。
価値はあるのに伝わらない──アパレル企業が抱えていた課題
スカーフをニット製品へリメイクする独自の技術と世界観を持つ会社でしたが、現場は紙と口頭中心のアナログ業務で動いており、強みが整理されないまま商談が進まない状態でした。
引き合いはあるのに、意思決定者に価値が伝わらない──。
課題の本質は「情報が構造化された状態で自社の魅力を共有していないこと」でした。
5つの軸から価値を再構築──構造化が未来を動かした瞬間
私は経営者や従業員に丁寧なヒアリングを行い、以下の5つの軸を深掘りしました。
- 経営者のビジョン
- 事業・商品の本質的価値
- お客様の喜び・選ばれる理由
- 強みとこだわり
- 将来の展開と未来像
これらを棚卸ししたうえで、「誰に・何を・どのように届けるのか」というストーリーを再構築し、製造工程や強みを図解化した“伝わる資料”を制作しました。
結果として通販会社との取引が決定し、売上が大きく向上。資料が「会社の魅力」を可視化し、未来を切り開く力になった瞬間でした。
2つの現場の終わりと、次のステージを探す決断
しかし、この関係にも終わりが訪れます。
経営者の高齢化に伴い、事業を第三者へM&A売却することになったのです。私は最後の1年間、引き継ぎ資料の整備と売却プロセスへの伴走に集中しました。
アパレル企業の支援と並行して、私は中国系企業の顧問業務にも携わっていました。
2015年以降、この顧問業務のボリュームが大きく増えたため、これまでのお客さんに迷惑をかけてはいけないと考え、行政書士としての実務は仲間に段階的に委譲し、徐々に縮小していきました。
しかし、その中国系企業の契約もCOVID-19による事業縮小で2021年末に終了。許認可業務を担うクライアントが完全になくなったことから、行政書士登録もこのタイミングで廃業しました。
長く伴走してきた2つの現場が相次いで幕を閉じ、そこではじめて「次はどこで価値を発揮するのか」を真剣に考えることになりました。
Webライターへの転身──計画より、直感で動いた
正直に言えば、次のキャリアを考える余裕はありませんでした。
私は、目の前のことに全力で向き合うと、自然と“次”を考えるスペースがなくなるタイプです。
アパレル顧問の最後の1年はM&Aに集中していたため、気づけば「その後」を考える前に区切りの時期が訪れていました。
そのとき、自分の働き方を振り返って気づいたことがありました。アパレル会社ではデザインワークや資料作成に力を入れていた一方、文章を書くことは後回しにしてきた。しかし文章を書くことはもともと得意で、何より好きだったのです。
そこで「ライティング力を鍛えたい」という思いと、「初期費用がかからずすぐ始められる」という現実的な理由が重なり、Webライターの世界に飛び込みました。
結果として、3年間で累計368記事を執筆し、SEO構成設計・専門領域のリサーチ・論理的な文章設計というスキルを着実に積み上げることができました。
そして気づきました。
ライティングで磨いた構成力は、後に資料構成設計へとつながる重要な基盤になっていたということに。
案件が減り始めた──「自分の問題ではない」と気づくまで
Webライターとして軌道に乗り始めた頃、単価はむしろ上がっていました。ランクも上がり、専門領域の案件も増えていました。ところが2025年に入り、状況が一変します。単価は維持されているにもかかわらず、案件そのものが急激に減っていったのです。
最初は「自分の実力不足かもしれない」と思いました。しかし時が経つにつれ、これは私個人の問題ではなく、少なくとも私がかかわっていた領域では、ライティング需要そのものが縮小していることがはっきりしてきました。
この矛盾が、私に“本質的な問い”を突きつけました。
AIの台頭が突きつけた問い──「自分にしかできないことは何か」
私が携わっていた領域でも、AIの進化によってライティングの価値が変わりつつあることを実感していました。そのとき私は、自分に問いかけました。
「現時点で、AIに代替されない仕事とは何か」
テキストの生成はAIが得意とするところです。しかし、散らばった断片情報の中から「何が重要か」を見極め、矛盾や不足を判断し、整合性のある全体像へと組み立てていく作業は、AIには代替できません。
領収書の山、口頭の説明、バラバラな証憑類──それらを読み解き、構造化し、意思決定できる形にまとめる判断は、行政書士として現場で培った経験があってはじめてできることです。
37年の経験が導いた答え──資料構成設計という専門性
行政書士として証拠書類の整合性を突き詰め、企業顧問として経営者の意思決定を支え、ライターとして情報を構造化してきた37年の経験が、まさにこの領域で活きる。そう確信したとき、方向性が定まりました。
「資料構成設計の専門家」として、情報を意思決定できる形に変える。
それが、私の答えでした。37年の経験が統合されたとき、提供できる価値が明確になりました。
私が提供できる価値:「伝わる」だけでなく「決まる」資料へ
私の資料作成は、単なるデザインではありません。次の4つの専門性を統合したプロセスです。
- 論理設計(構造化)
複雑な情報を分解し、「何が重要か」「どの順番で理解すべきか」を整理します。 - 図解化(視覚化)
判断ポイントを直感的に理解できるよう、フローチャート・比較表・構造図に落とし込みます。 - 事実根拠の精度
行政書士として培った読解力とリサーチ力で、制度・要件・証拠の整合性を徹底的に確認します。 - 意思決定の加速
「伝わる」だけでなく、「その場で判断が決まる資料」を設計します。
AIを使いこなし、論理をデザインする──"ハイブリッド構造化"という武器
私は、Gemini・Claude・NotebookLM・Perplexityなどの最新AIを思考の「壁打ち相手」として活用します。そして、AIが生成した情報を次のプロセスで磨き上げます。
1.行政書士として培った「法務・会計的思考」で精査し
2.Webライターとして磨いた「言葉の力」でAI特有の言い回しを整え
3.デザインソフトで視覚的な訴求力へと変換して仕上げる
この"ハイブリッド構造化プロセス"こそが、私の提供する真の価値です。
AIは脅威ではなく、思考を拡張する道具。人間の“行間を読む力”とAIの速度が融合したとき、資料は「伝わる」だけでなく「動かす」力を持ちます。
なお、私は元行政書士として、守秘義務や情報管理の重要性を深く理解しており、AIを活用する際も機密情報の取り扱いには細心の注意を払っています。安全性を確保したうえでAIを使いこなすことも、私が提供できる価値のひとつです。
どのような企業の力になれるのか──3つの想定クライアント像
私が提供する「構造化 × 図解 × 意思決定設計」は、特に次の3つの領域で最大の効果を発揮します。
① 士業・コンサルティングファーム
行政書士・簿記2級のバックグラウンドがあるため、専門用語を翻訳抜きで理解できます。
【依頼内容の例】
- 法改正・助成金制度の「解説スライド」「図解資料」
- 建設業など許認可関連の提案資料のブラッシュアップ
- 顧客向けの説明資料の構造化・再設計
② SaaS・ITスタートアップ
- BtoBサービスの導入資料やホワイトペーパーは、論理構成が命です。SEOライティング368記事の実績は、構成力の証明になります。
【依頼内容の例】 - 記事コンテンツを再利用した「ホワイトペーパー」制作
- 営業用「サービス紹介スライド」の構造化・デザイン
- 導入事例の図解化・ストーリー化
③ 中小企業の経営者
過去の顧問経験で培った「社内のなんでも屋」の動きを、クリエイティブに特化した形で提供できます。
【依頼内容の例】
- アナログな社内規定・業務マニュアルの「デザインツールによる可視化」
- 銀行交渉・M&A時に必要な「事業説明資料」などの作成支援
- 会社の強みを整理し、商談で使える"伝わる資料"の設計
これから、どのような企業の力になりたいか
私は、資料を通じて企業の意思決定を加速させるパートナーでありたいと考えています。
- 伝わらない資料を、決まる資料へ
- 散らかった情報を、意思決定できる構造へ
- 点の情報を、面の戦略へ
企業や事業の魅力や価値を、「伝わる」だけでなく「動かす」形に変えること──それが私の使命です。
37年のキャリアを通じてたどり着いたのは、シンプルな真実でした。
どれほど優れたサービスでも、どれほど深い知識でも、正しく伝わらなければ存在しないのと同じ。
だからこそ私は、情報の構造化に全力を注ぎます。
もし今、手元に「どうにかしたい資料」や「うまく伝えられていない情報」があれば、まずは状況をお聞かせください。あなたのビジネスが前に進む瞬間を、資料の力でつくりたいと思っています。
▼ ポートフォリオ(制作実績はこちら)
https://okamotokiyoshi.my.canva.site/dahinx9c-84
【2026年5月追記】実務経験×AI活用の最新サンプルを公開しました
私のキャリアの原点ともいえる2011年の提案成功事例を、最新のAI技術と「知財・リスク管理」の視点でリモデルしたホワイトペーパーを公開しました。
「複雑なビジネスモデルをどう視覚化し、意思決定を促すか」──その思考プロセスを詳しく解説しています。
[ストーリー2へのリンク]
「捨てられない思い出」を、商談が動く資料へ──ホワイトペーパー制作の舞台裏