タワマンからアパートへ引っ越した俺が気づいた「人生のリアル」と賃貸という選択
今日、引っ越しをした。
ついこの前まで、いわゆる“タワマン”に住んでいた。でも、いろいろあって、今はアパートだ。
こう書くと、「落ちた」と思う人もいるかもしれない。実際、自分でも一瞬そう感じた。でも、荷物を運び終わって、静かな部屋に座ってみたとき、不思議とそんな感情は薄れていった。
むしろ思ったのは、「ああ、人生ってこういうものだな」という、妙に現実的な感覚だった。
タワマン生活は“成功”なのか?
タワマンに住んでいた頃、確かに快適だった。眺めはいいし、設備も整っている。周りからの見え方も、悪くない。
でも、それがそのまま「人生の成功」かと言われると、正直よく分からない。
なぜなら、その状態を維持し続けるには、それなりの収入と安定が必要だからだ。少しでも歯車がズレると、一気に苦しくなる。
実際、今回の引っ越しも、そういう“ズレ”の積み重ねの結果だ。
格闘技で生きるという現実
自分は格闘技で食べていこうと考えていた時期がある。いや、正確には今でも完全に諦めたわけではない。
ただ、現実は厳しい。
トップの“スーパー選手”になれれば話は別だ。でも、そこに到達できる人間はほんの一握り。それ以外のほとんどは、不安定な収入と戦いながら生きていくことになる。
怪我をすれば終わる可能性もある。試合がなければ収入は途切れる。
そういう世界だ。
だからこそ、銀行も簡単にはローンを組ませてくれない。ある意味、それは正しい判断だと思う。
サラリーマンの友達への“羨ましさ”
大学の友達はサラリーマンとして働いている。久しぶりに会うと、どこか余裕があるように見える。
安定した収入、ボーナス、社会的信用。
自分にはないものを持っている。
正直、羨ましいと思う瞬間はある。
でも、その友達も言っていた。
「定年後、俺どうやって生きるんだろうな」
この一言を聞いたとき、少しだけ視点が変わった。
フラット35と変動金利の落とし穴
その友達は住宅ローンを組んでいる。いわゆるフラット35ではなく、変動金利で契約したらしい。
銀行からは「今は低金利だから」と説明され、固定金利よりも有利に見えたそうだ。
確かに、働いている間は問題ないかもしれない。
でも、もし会社に何かあったら?
もし収入が下がったら?
もし金利が上がったら?
その瞬間、ローンは一気に“重荷”になる。
友達は言っていた。
「毎月払えてるけど、ずっと不安はある」
この言葉は、かなりリアルだった。
持ち家 vs 賃貸論争の本質
よくある議論に「持ち家か、賃貸か」というものがある。
資産になるから持ち家がいい、いや自由度が高いから賃貸がいい——いろんな意見がある。
でも、今回の経験で思ったのは、その議論自体が少しズレているということだ。
本質はそこじゃない。
重要なのは、「自分の状況に合わせて動けるかどうか」だ。
賃貸の強みは“柔軟性”
自分のように、
・収入が上がったらタワマン
・厳しくなったらアパート
という選択ができるのは、賃貸だからこそだ。
これがローンを抱えた持ち家だったら、簡単にはいかない。
収入が減っても、同じ金額を払い続けなければならない。逃げ場がない。
その点、賃貸はいい意味で“軽い”。
状況が変われば、生活レベルを調整できる。
これって、かなり大きなメリットだと思う。
「歯車が狂う」という感覚の正体
年齢を重ねると、よく分かる。
人生って、一つ歯車が狂うと、連鎖的に崩れていく。
仕事、収入、住まい、人間関係——全部つながっている。
でも、逆に言えば、一つ噛み直せば、また回り出す。
今回の引っ越しは、まさにその“噛み直し”だと思っている。
他人の物差しで測ると苦しくなる
タワマンに住んでいるときは、ある意味で“分かりやすいステータス”があった。
でも、それに縛られると、自分の本当の状況が見えなくなる。
周りからどう見られるか。
SNSでどう映るか。
そういうものを気にしすぎると、無理をしてでも維持しようとしてしまう。
でも、それって本当に必要なのか?
今回の引っ越しで、その問いに向き合うことになった。
「今」に合わせて生きるという選択
昔は、「一度上がった生活レベルは下げてはいけない」と思っていた。
でも、実際にはそんなことはない。
むしろ、柔軟に変えられる人のほうが強い。
お金があるときは、いい場所に住めばいい。
厳しくなったら、無理せず下げればいい。
シンプルだけど、これができる人は意外と少ない。
引っ越しの日に思ったこと
今日、荷物を運び終えて、新しい部屋に座ったとき、ふと思った。
「これでいいんじゃないか」
タワマンじゃなくても、ちゃんと暮らせる。
むしろ、今の自分にはこっちのほうが合っている。
そう思えた。
人生は“安定”か“自由”かじゃない
よく、「安定か自由か」という二択で語られることがある。
でも実際は、その中間に無数の選択肢がある。
完全な安定なんてないし、完全な自由も存在しない。
大事なのは、自分で選び続けることだ。
これからどう生きるか
正直、先のことは分からない。
またタワマンに住むかもしれないし、ずっとこのままかもしれない。格闘技でチャンスが来る可能性もゼロじゃない。
でも、一つだけ分かっていることがある。
それは、「状況に合わせて動ける自分でいたい」ということだ。
まとめ:賃貸という“戦略”
今回の経験を通して、はっきり言える。
賃貸は“妥協”じゃない。
むしろ、“戦略”だ。
固定費をコントロールし、リスクを分散し、人生の選択肢を広げる。
それができる。
タワマンに住むのもいい。
アパートに住むのもいい。
どちらが上かじゃない。
そのときの自分に合っているかどうか。
ただ、それだけだ。